ドバイのビザ全種類ガイド|観光・就労・投資の条件と費用【2026年版】

著者:
加藤 宗士

加藤 宗士

「ドバイに行くのにビザは必要?」「長期滞在するにはどんなビザが必要?」

結論から言うと、日本人は30日間ビザなしでドバイに入国できます。到着時にパスポートにスタンプが押され、そのまま30日間の滞在が可能です。30日の延長も1回できるため、最大60日まで滞在できます。

ただし、30日を超える長期滞在や就労には居住ビザの取得が必要です。この記事では、日本人のドバイ入国ルールから、居住ビザ7種類の条件・費用・申請手順まで網羅的に解説します。

この記事でわかること

  1. 日本人のドバイ入国ルール(ビザ免除30日)
  2. 居住ビザ7種類の条件・費用・期間
  3. ビザ申請の流れ5ステップ

日本人のドバイ入国ルール

まずは観光・出張やトランジットでドバイを訪れる場合のルールを確認しましょう。日本国籍の方はビザなしで入国できるため、事前の手続きは不要です。

観光・出張(30日以内)

日本国籍の方は、ビザなしで30日間ドバイに滞在できます。到着時にパスポートにスタンプ(On Arrival Visa)が押され、入国が許可されます。

入国時に必要な条件は以下のとおりです。

  • パスポート残存有効期間: 入国時点で6ヶ月以上が必要
  • 滞在期間: 入国日から起算して30日間
  • 延長: 30日の延長が1回可能(合計60日まで滞在可能)
  • 延長手続き: 滞在期間内に、入国した空港の首長国で申請

2回目の延長はできないため、60日を超える場合は一度UAEを出国するか、居住ビザを取得する必要があります。

トランジット

乗り継ぎのみの場合もビザは不要です。48時間以内の乗り継ぎであれば、空港の外に出てドバイ市内を観光することも可能です。

ドバイ国際空港のトランジットエリアは充実しており、シャワー・レストラン・休憩所が利用できます。長時間の乗り継ぎでも快適に過ごせる環境が整っています。

金﨑 柊歩

日本のパスポートはUAE入国のビザが免除されているため、観光や短期出張であればビザの心配は不要です。30日を超える滞在の場合に居住ビザが必要になります。

ドバイの居住ビザ7種類【比較表】

ドバイに30日以上滞在する場合や、現地で就労・事業を行う場合は居住ビザが必要です。主な居住ビザ7種類を比較表にまとめました。

ビザ種類有効期間主な条件費用目安
フリーランスビザ1年専門職、実績必要実費で約7,500 AED(約32万円)/年
法人設立ビザ(フリーゾーン)2年フリーゾーン法人設立実費で約80〜400万円
就労ビザ2〜3年UAE企業からの雇用雇用主負担
不動産投資ビザ2年75万AED以上の物件購入物件価格+DLD4%
ゴールデンビザ10年200万AED以上の投資投資額による
リタイアメントビザ3年55歳以上、100万AED以上預金or不動産
家族ビザスポンサーと同期間居住ビザ保有者の家族実費で約2,000〜5,000 AED

それぞれのビザについて、以下で詳しく解説します。

ビザ種類別の詳細

1. フリーランスビザ

フリーランスビザは、メディア・教育・IT等の専門職で活動する個人向けのビザです。

  • 対象: メディア・教育・テクノロジー等の専門職
  • 審査: 審査が厳しく、専門分野での実績やポートフォリオが必要
  • 有効期間: 1年更新
  • 活動範囲: UAE国内での営業活動が可能
  • 費用: 実費で約7,500 AED(約32万円)/年

フリーランスビザは費用が比較的低い一方で、専門職としての実績が求められるため、誰でも取得できるわけではありません。

2. 法人設立ビザ(フリーゾーン)

フリーゾーンに法人を設立し、そのオーナーとしてビザを取得する方法です。日本人がドバイで居住ビザを取得する方法として最もポピュラーな選択肢です。

  • 有効期間: 2年更新
  • ビザ枠: フリーゾーンにより1〜6名以上
  • 推奨フリーゾーン: IFZA(約55〜80万円)、Meydan(約74万円〜)、DMCC(約144〜184万円)
  • 費用: 実費で約80〜400万円(フリーゾーンにより大きく異なる)
金﨑 柊歩

法人設立は一見ハードルが高く感じますが、IFZAであれば約55万円から設立可能です。最短3〜5営業日で完了するため、思ったよりスピーディに進みます。

3. 就労ビザ

UAE企業に雇用される形で取得するビザです。現地就職を目指す方はこのビザが該当します。

  • 有効期間: 2〜3年
  • 費用: 雇用主が負担するのが一般的
  • 注意点: 退職時にビザは失効(30日の猶予期間あり)

就労ビザは雇用主がスポンサーとなるため、ビザ取得の費用や手続きは基本的に企業側が行います。退職後は30日以内に出国するか、新しいビザを取得する必要があります。

4. 不動産投資ビザ(プロパティビザ)

75万AED(約3,150万円)以上の不動産を購入することで取得できるビザです。

  • 条件: 75万AED(約3,150万円)以上の物件購入
  • 有効期間: 2年更新
  • 更新条件: 不動産を保有し続ける限り更新可能
  • 物件用途: 居住用・投資用どちらでもOK

不動産投資ビザは、法人を設立せずにビザを取得できる方法として人気があります。購入時にはDLD(ドバイ・ランド・デパートメント)への登録手数料として物件価格の4%が別途かかります。

5. ゴールデンビザ

200万AED(約8,400万円)以上の不動産投資で取得できる、10年間の長期ビザです。

  • 条件: 200万AED(約8,400万円)以上の不動産投資
  • 有効期間: 10年
  • その他のカテゴリ: 起業家・専門家・科学者・優秀な学生等も対象
  • 大きなメリット: UAE外に長期滞在してもビザが失効しない

通常の居住ビザは6ヶ月以上UAE外に滞在するとビザが取り消される可能性がありますが、ゴールデンビザにはその制限がありません。日本とドバイを行き来する生活を考えている方に適しています。

6. リタイアメントビザ

55歳以上の方が対象の退職者向けビザです。以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 約100万AED(約4,200万円)以上の不動産を保有
  • 約100万AED(約4,200万円)以上の預金
  • 月額2万AED(約84万円)以上の収入

有効期間は3年で更新可能です。上記の条件はいずれか1つを満たせばよいため、不動産を持たない方でも預金や安定収入があれば取得できます。

7. 家族ビザ

居住ビザを保有する方(スポンサー)の家族が取得できるビザです。配偶者・子ども・両親が対象となります。

  • 有効期間: スポンサーのビザと同期間
  • 住居要件(GDRFA Dubai規定): 配偶者・子ども = 1BR以上、親 = 2BR以上
  • 費用: 実費で約2,000〜5,000 AED(約8.4万〜21万円)

家族ビザはスポンサーの居住ビザに紐づくため、スポンサーのビザが失効すると家族ビザも失効します。両親を呼ぶ場合は住居の広さ要件が厳しくなる点に注意しましょう。

ビザ申請の流れ5ステップ

居住ビザの申請は、一般的に以下の5ステップで進みます。フリーゾーンや移住エージェントがサポートしてくれるため、すべてを自分で手配する必要はありません。

ステップ1: 入国許可証(Entry Permit)の取得

スポンサー(企業またはフリーゾーン)を通じて入国許可証を申請します。これはUAEに入国するための許可証で、居住ビザとは別の書類です。

ステップ2: UAE入国

入国許可証をもってUAEに入国します。入国後、ビザの手続きを現地で進めていきます。

ステップ3: 健康診断(Medical Fitness Test)

指定の医療機関で健康診断を受けます。費用は約300〜750 AED(約1.3万〜3.2万円)で、血液検査と胸部X線が行われます。

ステップ4: レジデンスビザ発行

健康診断の結果に問題がなければ、ICP(連邦アイデンティティ・市民権・税関・港湾保安局)にてレジデンスビザの申請・発行手続きを行います。

ステップ5: Emirates ID取得

生体認証の登録を行い、Emirates IDが発行されます。通常2〜3週間で届きます。Emirates IDはUAEでの身分証明書として、銀行口座の開設や携帯電話の契約などあらゆる場面で必要になります。

金﨑 柊歩

ビザ申請の流れはフリーゾーンやエージェントがサポートしてくれるため、自分で全てを手配する必要はありません。通常、入国から2〜4週間でビザが発行されます。

ドバイのビザに関するよくある質問

日本人はドバイにビザなしで行けますか?

はい、30日間のビザ免除が適用されます。到着時にパスポートにスタンプが押され、入国が許可されます。30日の延長も1回可能で、合計60日まで滞在できます。

トランジットでもビザは必要ですか?

不要です。乗り継ぎ時間が長い場合は空港外に出てドバイ市内を観光することも可能です。

どのビザが最も取りやすいですか?

フリーゾーンでの法人設立ビザが最もポピュラーです。IFZAなら実費で約55万円〜、最短3〜5営業日で法人設立が完了します。専門資格や大規模な投資を必要としないため、多くの日本人がこの方法でビザを取得しています。

フリーランスビザと法人設立ビザの違いは?

フリーランスビザは専門職の個人向けで、実費で約7,500 AED(約32万円)/年です。法人設立ビザは事業を行う方向けで、実費で約80〜400万円かかります。法人設立ビザの方が活動の自由度が高く、家族ビザのスポンサーにもなりやすいです。

不動産購入でビザが取れますか?

はい、取得可能です。75万AED(約3,150万円)以上の物件購入でプロパティビザ(2年)、200万AED(約8,400万円)以上でゴールデンビザ(10年)が取得できます。

家族も一緒にビザを取得できますか?

はい、可能です。居住ビザ保有者は配偶者・子ども・両親の家族ビザをスポンサーとして申請できます。住居要件として、配偶者・子どもの帯同は1ベッドルーム以上、両親を呼ぶ場合は2ベッドルーム以上の住居が必要です(GDRFA Dubai規定)。

ビザの更新はどうしますか?

有効期限前にスポンサー(企業またはフリーゾーン)を通じて更新手続きを行います。フリーゾーン法人設立ビザの場合は、ライセンスの更新とあわせてビザも更新するのが一般的です。

ビザが切れた場合はどうなりますか?

ビザ失効後30日間の猶予期間(Grace Period)があります。この期間内に出国するか、新しいビザを取得する必要があります。猶予期間を超えてオーバーステイすると罰金が発生するため注意しましょう。

ドバイに永住権はある?取得条件は?

結論から述べると、ドバイに永住権を取得するシステムはありません。ただ、実際にドバイに長期に渡って滞在している人は多数です。ドバイに長期滞在するためには「長期滞在VISA」を取得する必要があります。

長期滞在VISAを取得して更新を続けていけば、実質的にドバイに永住することが可能です。

ドバイの代表的な長期VISAの種類として、下記の2つが挙げられます。

  • 不動産ビザ
  • 起業家ビザ

不動産ビザは、UAEの不動産を保有することで取得できる長期VISAです。保有する不動産の条件によって「3年・5年・10年」の3つの期間が設けられています。

起業家ビザは、UAE内で法人を設立することで取得できる長期VISAです。期間は「5年・10年」に分かれています。

ドバイの長期VISAについては、こちらの記事でも解説しています。

ドバイ移住

ドバイ移住のメリット10選・デメリット5選|在住エージェントが徹底解説【2026年版】

ドバイの永住権について、例外として「政府から永住権を贈られた人」は過去に存在します。2019年6月13日に、UAEの連邦アイデンティティ・市民権庁が在住外国人に対して「ゴールドカード」と呼ばれる永住権を初めて付与しました。

ゴールドカードを受領したのは、湾岸協力会議(GCC)諸国を中心に展開しているスーパーマーケットチェーン「ルル(LuLu)」を経営するインド人実業家のユースフ・アリ氏です。

UAEを含めた湾岸諸国地域で経済的に大きな貢献をしている実業家に対しては、今後も永住権が付与される可能性があります。ただ、現実的にドバイで永住を考える場合は、あくまでも長期VISAをベースに考えた方が良いでしょう。

ドバイの永住権に関するよくある質問

次にドバイの永住権に関するよくある質問を見ていきましょう。今回取り上げる質問内容は下記の2つです。

  • ドバイのゴールデンビザと永住権は違う?
  • ドバイのゴールドカードって何?

ドバイのゴールデンビザと永住権は違う?

ドバイのゴールデンビザと永住権は異なります。ゴールデンビザとは、ドバイの長期滞在ビザを指します。あくまでも長期滞在のビザですので、永住権を保証するものではありません。

ただ、ゴールデンビザの更新を続けることで、実質的にドバイに永住することが可能です。ドバイで永住するための手段として、ゴールデンビザがあると考えてください。

加藤 宗士

ゴールデンビザはドバイでの長期滞在を可能にするビザですね。ドバイは魅力的な移住先として知られていますから、多くの方がゴールデンビザを取得して永住を目指しています。

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ドバイのゴールドカードって何?

ドバイのゴールドカードとは、ドバイの永住権を保証する公的な書類です。先ほど紹介した通り、2019年6月にドバイの連邦アイデンティティ・市民権庁が在住外国人に対して初めてゴールドカードを付与しました。

それまでは在住外国人に対してゴールドカードが付与された実例はなく、ドバイにおいて外国人が永住権を獲得することはできないと考えられていました。

ただ、ゴールドカードが付与された実例が出てきたため、今後はUAEで大規模なビジネスを展開する実業家を中心に、ドバイのゴールドカードが付与されてくるとも考えられます。

ただし、ゴールドカードの付与は一般的な長期滞在VISAの付与と比べて非常にレアなケースです。ゴールドカードの獲得を狙うのは、現状としてはあまり現実的でないと考えた方がよいでしょう。

加藤 宗士

ドバイ政府が外国人に対して永住権を提供すること自体、大きな変化です。しかし、付与条件は非常に厳しく、一般の外国人にとっては現実的ではありません。

まとめ

ドバイのビザまとめ

  • 日本人は30日間ビザなしでドバイに入国可能(延長1回で最大60日)
  • 長期滞在・就労には居住ビザ(7種類)が必要
  • 最もポピュラーなのはフリーゾーン法人設立ビザ(実費で約80〜400万円)
  • 不動産投資でもビザ取得可能(75万AED〜)
  • ビザ申請から発行まで通常2〜4週間

ドバイは日本人にとってビザ取得のハードルが比較的低い国です。特にフリーゾーン法人設立は、最短3〜5営業日で完了し、2年間の居住ビザが取得できます。ご自身の目的・予算に合わせて最適なビザを選びましょう。

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加藤 宗士

著者:加藤 宗士

代表取締役CEO

2002年生まれ。東大在学中に株式会社Napoleonを設立。広告代理店業を運営し、2022年に東証プライム上場企業に売却し、ドバイに移住。2022年に弊社創業。

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