【2024】ドバイ移住のメリット・デメリット10選｜移住の条件やVISA費用も在住エージェント会社が解説

ドバイは近年、世界中から注目を集める都市として急速に発展を遂げています。その魅力的な生活環境や経済的チャンスから、多くの人々がドバイへの移住を検討しています。

しかし、どんな選択肢にもメリットとデメリットがあるように、ドバイ移住にも光と影があります。この記事では、ドバイ移住のメリットとデメリット10選（下記に記載）、さらに移住するための条件（VISAの種類とそれぞれの取得費用）について詳しく解説し、あなたの意思決定に役立つ情報を提供します。

先にドバイ移住の条件（ビザの取得条件、ビザの取得費用等）が知りたい方は「こちら」をクリック

ドバイ移住のメリット5選

ドバイ移住の最大のメリットと言えば、税金の安さでしょう。

しかし、ドバイは税金以外にも様々なメリットがあります。

具体的に、他の移住先と比べた際の「ドバイ移住のメリット」は以下の5点になります。

ドバイ移住のメリット1：多くの税金がかからない

ドバイは個人・法人にかかる各種税制がほぼ０（無税）です。

具体的に個人の税金は所得税・キャピタルゲイン税・相続税・贈与税・固定資産税など全て0です。

法人税は正確に言うと2023年に導入されましたが、売上3M AED(1.2億円)以下の事業者や、利益37.5万AEDの事業者は2026年まで税金0%となるため、こうした免税措置に則れば、引き続き無税のメリットを享受できます。

例えば日本では法人税では約20%、個人の所得税は最大45%、仮想通貨の利確にかかる最高税率は55%、キャピタルゲインに対する課税も約20%であることを考えると、これら全てが0（無税）になるのは最大のメリットです。

特に個人の取引については全く申告の必要もないので、毎年確定申告の時期になると憂鬱な気分になる投資家・トレーダー・仮想通貨投資家の皆さんにとっては、そうした無駄な作業を一切しなくて良い、天国のような国だと断言できます。

基本的には、ドバイに移住する人の99%が節税のメリットを享受するために世界中から集まっています。

ドバイ移住のメリット2：治安が世界トップレベルにいい

中東は治安が悪いイメージで誤解されていますが、それはいわゆるガザなどの紛争地域や、北アフリカの一部などで、

産油国のドバイなどは非常に治安が良く、「Global Finance magazine」が発表している世界治安ランキングでは2位にランクインするなど、非常に治安がいいです。

基本的に街にはゴミ一つ落ちておらず、人口1000人あたりの監視カメラの数は日本がおよそ40台であるのに対して、ドバイはおよそ85台と2倍以上整備されています。

ドバイ移住のメリット3：移民を歓迎する国づくり

ドバイの外国人移民率は驚異の90%です。移民を積極的に受け入れて経済成長してきた国なので、公用語はアラビア語ですが、実質的に英語が公用語として使えて、公共サービスや、街中に至るまで基本的にアラビア語がわからなくても、英語で生活が完結します

またヨーロッパやアメリカだと差別のニュースが多く、怖いイメージも多い海外移住ですが、世界中から色々な国・エリアの人がきている上に、自分も移民してきている、と言う人が多いので、差別の問題などがないのはメリットの一つです。

参考：https://www.globalmediainsight.com/blog/uae-population-statistics/#Emirati_Vs_Expatriates

ドバイ移住のメリット4：子育ての環境が整っている

ドバイは教育移住の観点からも人気です。

ドバイは近年経済成長が著しいですが、一方で教育への投資も進んでいます。

ドバイの国全体での国家予算に占める教育投資の割合は約20%で、日本が8%であることを踏まえると大変大きな割合であることがわかります。

実はシンガポールも同様に教育投資が国家予算の20%の割合を占めます。

両国は、国民の少ない都市国家という共通点を持っていおり、ドバイもシンガポールに倣って「人に対する教育が一番の投資」という政策を実行しているのです。

具体的には、タブレットやアプリを駆使したICT教育や、理科化学数学に重点を置く理数教育を行ったり、

ロボティクス教材を用いた、STEM教育を中心にしています。

また、日本の教育現場では見たことがないようなVRゴーグルセットや、ロボット機器が置いてあり、大人でも楽しめるような教育内容が充実していることが、見学だけでも伺えます。

また、ドバイは先に述べたように、90%が移民という環境のため、子どもも必然的に多様な国籍の多様な文化の子どもたちに囲まれて、多様な体験を積むことができるのも特徴です。

子どもは家族だけではなく、住んでいるエリアの周りの大人の背中を見て育つようです。

ドバイでは、後ほども解説したように、未来に希望を持つ大人が多く、そうした環境で子どもが幼少期から青年期を過ごすことは大きな財産と言えるでしょう。

ドバイ移住のメリット5：国が経済成長をしている

ドバイについての説明でよく聞くのは、「節税」など、「日本に住んでいるマイナスを減らす」ということが主眼に置かれています。

しかし一方で「ドバイに住むプラス」も大きいと考えられます。

その一番の要因は、全てが成長している国、ドバイで自分自身も成長・ステップアップできるという点です。

日本は1990年代以降30年間「失われた30年間」と呼ばれる低成長時代に入っており、2000年から2022年の平均実質gdpの成長率は0.7%。対してドバイの経済成長は非常に力強く、2022年の世界銀行が発表するGDP成長率は7.9%です。

（参考：朝日新聞デジタル、WORLD BANK　GROUP）

ドバイに住んでいる人でも、1-2ヶ月旅行で海外に出てドバイに戻ってくると、建築が進んでいたり、街並みが変わっていて驚く人も多いです。

日本ではどれだけの人がこういう言葉を口にできるでしょうか？

そういう良いマインド・環境が形成されているドバイに身を置くことで、

もちろん節税を目的としながらも、そうしたマインド・環境を魅力的に感じる世界中の人々との出会いや、ビジネスチャンスが広がることもドバイの魅力だと思います。

ドバイ移住のデメリット5選

ドバイ移住には、沢山のメリットが存在しましたが、もちろん、デメリットも存在します。

以下では、ドバイでの生活で発生するデメリットについて解説していきます。

移住後に、欠点で悩まないようにするために、しっかり把握しておきましょう。

ご紹介するドバイ移住のデメリットは以下の5点になります。

ドバイ移住のデメリット1：夏はとても暑い

ドバイには、夏と冬が存在します。冬は、11月〜3月で、

日本の秋のような気候で非常に過ごしやすいです。

夏は、4月～10月になります。

湿度も高く、最高気温は50度近くなることもあるため、過ごしづらいです。

しかし、ドバイは、夏を想定して作られている都市なので、

基本的に屋内で全ての活動が出来るようになっています。

ジムはもちろんプールなども、多くの物件についています。

また、バス停にもエアコンが付いていたり、直射日光に浴びずに移動できるなど、街の暑さ対策は万全です。

ドバイ、エアコン付きバス停のWi-Fi化計画発表！http://t.co/atUpLAcs（現地紙）
利用にはバスやメトロで使えるNOLカードを考えているとか。いつから始まるか、期待大。

— ドバイ政府 観光・商務局 (@visitdubai_jp) August 17, 2012

更には、ドバイに移住している人で、夏の間は気候の良いヨーロッパにプチ移住をする人も多くいます。

税金面ではドバイで恩恵を受けて、夏の間はヨーロッパでバケーションをとる。

ドバイ移住を果たすことで、世界中を飛び回りながら、上記のようなおいしいところ取りをして、暮らすことができてしまいます。

ドバイ移住のデメリット2：砂の飛来がある

ドバイはやはり、砂漠を開発してできた町ですので、中心地から車で20分ほどの場所には砂漠が広がっています。

そのため、風が強い日は、砂漠から砂が飛んできたりもします。

洗濯物を一日中干していると、洗濯物が砂だらけになってしまうこともあります。

また、砂の飛来が多い日にランニングをすると目がかゆくなってしまう時もあります。

喘息などを持っている人は、砂の飛来が多い日は外出しない方がいいでしょう。

Air　Visual というアプリで砂の飛来についてチェックできるのでぜひみてください。

ただ、全ての活動が屋内で、できるように作られているので問題ありません。

そんな日は、ショッピングモールやジムに行ったりして、屋内で過ごしましょう。

ドバイ移住のデメリット3：日本語があまり通じない

ドバイは、一部、日本病院・日本食レストランなどを除いて、日本語が通じません。

そのため、最低限の英語力を身につける必要があります。

しかし、グーグル翻訳などを駆使して生活することも不可能ではありません。

また、ドバイの居住者の8割は移民（フィリピン人、パキスタン人やインド人）のため、欧米ほど英語力の差を感じる機会が少ないです。

実際のコミュニケーションでは、お互いが歩み寄りながら、英語を使う場合がほとんどでした。

英語初学者でも、生活しやすいためドバイ留学も近年人気です。

※現地就職を希望する場合は、英語力が労働環境や待遇に直結するので、日常会話可能なレベルまでは最低でも習得しておきたいです。

自身で事業・投資行っていたり、フリーランスとして活動されている場合は、英語力が不足していても問題ありません。

あくまでも現地就職をする際にのみ、必須となってきます。

ドバイ移住のデメリット4：物価が日本よりも高い

ドバイの物価は、日本の約1.3～1.5倍です。

しかし、これもエリア毎に大きく変わってきます。

バージュ・カリファの近く（中心エリア）ですと、コーラ1本300円ほどになります。

しかし、少し中心から外れると、コーラ1本、90円で買える場合もあるので、

買い物する場所を選べば、コストを抑えて生活することも可能です。

また、外食は日本の1.5~2倍ほどします。

ショッピングモール内のレストランで、パスタを食べようとすると、2500~3300円ほどしてしまいます。

しかし、自炊をすることでコスパ良く生活することはできます。

ドバイのスーパーの価格は日本とあまり変わりません。

また、ドバイではお米を買うことができるので、お米を活用して自炊をすると快適に過ごすことができます！

【ドバイ生活情報】

ドバイでも日本のお米は買えます！

・各日本食スーパー
・Carrefour、Waitrose、Spinnyes等の日本食コーナー
・中国系スーパーWemart
・Amazon

等で購入でき、値段は5キロで80~90AED(約3,200~3,600円)程度です。 pic.twitter.com/k3Dzh6ndlZ

— ドバイ移住サポーター@Option B (@dubaiisgood) August 28, 2023

ドバイ移住のデメリット5：お酒が制限されている

ドバイの位置するアラブ首長国連邦は、お酒に制限をかけています。

国内での酒類の購入は、認可の下りたバーやレストランでの提供もしくは、リカーショップまたは免税店での販売のみにしています。

また、居住者が買う場合は、リカーライセンスというものを登録する必要があります。

そのため、日本のようにコンビニやスーパーなどで手軽にお酒を買うことができません。

また、定められた場所意外での飲酒もご法度ですので、野外やパブリックな場でお酒を飲むことも認められていません。

しかし、日本のカクヤスのように、お酒を家に運んでくれるデリバリーサービスもあるので、そういったサービスを利用してもいいかもしれません。

1：ドバイに移住するための条件（VISAの取得条件）

ドバイへ移住するための条件＝取得したいVISAの取得条件になります。

そのため、こちらでは下記の2点について解説していきます。

1. ドバイに移住できるVISA種類とその条件
2. 各VISAの取得にかかる費用

ちなみに、所得を増やすために移住するという場合であれば、法人設立VISAが最もおすすめです。

しかし、法人設立VISA以外にも、アラブ首長国連邦には魅力的なVISAが幅広く用意されています。それぞれ紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

不動産VISAの取得条件

不動産VISAの有効期間は2年間であり、VISA発給の対象者は、不動産のオーナーとその配偶者に限ります。

条件は75万AED以上（約2800万円）の不動産を購入することです。

ゴールデンVISAの取得条件

以下二つの条件を満たすことで10年間のゴールデンVISAが取得できます。

• 200万AED以上（約8400万円）の不動産を購入
• 購入先の不動産会社が政府指定の会社である

2つ以上の不動産、合わせて200万AED以上であっても申請対象となります。

法人設立VISAの取得条件

現在最も一般的な居住VISAになります。

なぜなら、審査が通りやすく、VISA取得までの期間が最も短いからです。

ドバイに移住されている方のほとんどが、こちらのVISAを使用されています。

法人設立の際は、以下の2つの中から法人枠を選んでいただく必要があります。

どちらも、申請者の家族、社員の分のVISAを取得することが可能です。

リタイアメントVISAの取得条件

55歳以上の方向けの、5年間のVISAです。

200万AED（約8000万円）相当の不動産に投資するか、

100万AED相当の貯蓄を所有している、

または月収が20,000AED以上の個人の方に適用されます。

バーチャルワーキングレジデンスVISAの取得条件

従業員の場合：現在の雇用主(日本でも可能)からの、雇用証明書、

1年以上の雇用予定書、毎月5000$以上の給与などがある場合、取得できます。

事業主・フリーランサーの場合：1年以上の会社所有証明、3500$の平均月収、

過去3ヶ月間の銀行取引明細書を提出頂ければ、取得できます。

参考：「u.ae：Residence visa for working outside the UAE」

2：各VISAの取得にかかる費用

上記でご紹介したVISAについて、取得費用をそれぞれご紹介いたします。

下記の表では一部外部の情報を参照しています。それ以外の内容に関しては実際に弊社がサポート通じて獲得した情報なので、正確な価格になっております。

また、ドバイではメディカルテスト（胸部X線、採血）を必ず行います。そのため、下記の表に記載した金額に追加でメディカルテストの費用も加算されます。メディカルテストの価格は約300AED~750AEDほどかかります。（高い方を選択するとより早く検査結果が届きます。）

VISAの種類	取得にかかる費用（項目別）	取得にかかる費用（合計額）
不動産VISA　 ※外部情報参照　参考元：DLD cube	・不動産投資家ビザ（2年間）：約10,212AED	約10,212AED
ゴールデンVISA（不動産）	・ゴールデンビザ：10,900AED ・2M AED以上の不動産	2,010,900AED~
法人設立VISA	・エスタブリッシュメントカード：2,000AED ・エミレーツIDアプリケーション：1,150AED ・居住ビザ申請：3,750AED ・法人設立費用（1ビザ割当）：14,900	21,800AED
リタイアメントVISA　 ※外部情報参照　参考元：dubizzle.com	・リタイアメントビザ　約2288AED ・エミレーツIDアプリケーション　573AED ・管理手数料　100AED	約2,960AED
バーチャルワーキングレジデンスVISA	・バーチャルワーキングプログラム申請：720AED ・エミレーツIDアプリケーション：1,150AED ・居住ビザ申請：3,750AED	5,620AED

まとめ

ドバイ移住は、税制面での大きなメリット、国際的な環境でのキャリアアップ、そして急成長する経済圏でのビジネスチャンスを提供します。これらの要素が組み合わさることで、多くの人にとって財務的自由度の向上と新たな可能性を開く扉となっています。

ドバイ移住に興味がある方は、さらに詳細な情報収集や現地視察を行い、自分に合った選択をすることをお勧めします。

具体的な疑問や不安がある方、より詳しい情報が欲しい方は、弊社の公式LINEからお気軽にご質問ください。経験豊富なスタッフが、あなたのドバイ移住の夢を全力でサポートいたします。

執筆者・監修者