移民の受け入れに積極的で、永住権が取りやすいといわれているカナダ。
2021年から2023年にかけて大規模な移民受け入れ政策が行われています。
移民は、カナダの更なる経済成長のために欠かせない人材と考えられていて、外国人にも様々なビジネス機会を提供しています。
試験運用されていたスタートアップVISAの発給も今では正式化され、起業家の移住も増えています。
昨今の円安やインフレで日本の経済状況に不安を感じ、海外移住を検討する人が増えています。
今回は、カナダ移住に関する条件やメリットについて、徹底解説していきます。
[box class=”box29″ title=”簡単にまとめると”]
- 外国人にとってオープンなビジネス環境
- スタートアップVISAがある
- 永住権が取りやすい
- 長期滞在VISAの選択肢が豊富
- 社会保障が充実している
- 仕事とプライベートを両立できる
- 長期的な不動産投資に向いている
- 税金が高い
- 物価が高い
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カナダについて
カナダは、北アメリカ大陸の北部に位置する国です。
南はアメリカと国境を接していて、北は北極海と接しています。
国土面積は、約998万5000km²もあり世界で2番目に広い国として知られています。
首都は、オタワでオンタリオ州東部にあります。
カナダには、6つのタイムゾーンがあります。
そのため、首都オタワだと14時間、西側のバンクーバーだと17時間、日本より遅れています。
※サマータイム時は、それぞれ13時間(オタワ)、16時間(バンクーバー)となります。
移民大国とも呼ばれるカナダは、総人口約3800万人(2020年)のうち約20%が移民となっています。
2023年に向けての大規模移民政策では、合計120万人を受け入れると発表しています。
公用語は、英語とフランス語とされていますが、基本的に英語が使用されています。
ケベック州では、フランス語のみを公用語として認めていることから、フランス語が使われることが多いです。
日本からは、JALやANA、エアカナダなどがバンクーバーまでの直行便を就航しています。
トロントやモントリオールなどの他都市までは、エアカナダだと直行便があるので便利です。
フライトチケットは、時期によって値段が大きく変わります。
安い時期は11~12月あたりで、直行便でも10~15万円程度で購入できます。
一方で、7~8月は夏休みと重なることから30~40万円することもあります。
※最近では、燃油サーチャージが高騰しているため、上記の値段は目安としてお考え下さい。
中国やアメリカで乗り換えをすると、10万円以下で購入できるものもありますが、移動時間が長くなります。
カナダ移住にはどんなメリットがあるの?
カナダ移住の最大のメリットといえば、優れた社会保障制度でしょう。
他にも、理想のワークスタイルの実現しやすさ、恵まれた自然環境などたくさんの魅力があります。
以下では、カナダ移住の様々なメリットについて解説していきます。
社会保障が充実している
カナダの社会保障制度は、世界的に見ても充実しています。
国連の非営利団体であるSDSNが発行した2022年の世界幸福度ランキングで、カナダは15位です。
日本は54位です。
カナダでは、医療費が無料です。
一部、眼科や歯科、処方薬などは例外となりますが、その他の費用は政府が払ってくれます。
また、保険料も無料なので、日本のように毎月支払う必要もありません。
さらに、高校まで授業料は無料、国立大学の授業料は年間50万円前後と安価に設定されています。
全てはカナダの税収でカバーされているため、支払う税金は高いですが、還元率も高いです。
治安が良い
外務省によると、カナダの危険レベルは0です。
カナダは一般的に、治安が良い国といわれています。
実際に、深刻な暴力発生率は10万人あたり150.81件(2018年)で、治安が良いといわれているニュージーランド(533.95件)よりも低いです。
また、カナダはアメリカと隣接していますが、銃の所持は違法となっています。
そのため、普通に生活している中で凶悪な犯罪に巻き込まれるリスクは低いです。
しかしながら、スリや置き引きなどの軽犯罪には注意が必要です。
外国人が起業できる環境が整っている
カナダは人口の約2割が移民であることから、外国人でも起業しやすいように環境作りがされています。
その代表的なものがスタートアップVISAです。
カナダの企業にサポーターになってもらい、助成金を受けて法人設立をするため、ローリスクにビジネスを始めることができます。
さらに、カナダで起業することで永住権がもらえるため、VISAの心配をせずに仕事を続けられます。
また、起業家の国籍も多方に渡っているため、外国人としての異なる価値観も受け入れてもらいやすいです。
異文化に対して排他的な環境だと、手続きがスムーズに行かず余計なお金や時間を費やすことがあります。
ワークライフバランスが取れる
カナダの人は、仕事とプライベートをはっきり区別します。
日本のようにダラダラ残業を続けることはしません。
職種によって異なることはありますが、基本的に定時に仕事を終えて夜は飲みに行ったり趣味を楽しんだりします。
特に、週末前の金曜日は早めに退社する人も多く、夕方渋滞が発生することもあります。
また、有給休暇もしっかり取れるので、長期休みを取って旅行に出る人も多いです。
そのため、ワークライフバランスを取りやすく、家族との時間を大切にすることもできます。
長期安定型の不動産投資ができる
カナダの不動産は、建物の年数が経っても資産価値が上がるため長期安定型の投資をすることができます。
特に、バンクーバーの不動産は、過去30年で右肩上がりを達成しています。
カナダの不動産がここまで景気がいいのは、移民を多く受け入れているからです。
特別枠を設けて、学生を始めとした若年層の獲得にも力を入れています。
住居の需要が高まると、家賃が値上げされます。
そして、高い家賃を払う人達は資金が貯まると物件を購入します。
カナダにはそのような不動産ビジネスの流れがあります。
さらに、深刻な人材不足によって不動産の開発申請に関する手続きが大幅に遅延しているという状況があります。
そのため、新築物件の賃貸が需要に追いつかず、中古物件価格が高騰していくと見られています。
また、自身が居住用として利用している場合は、様々な税制優遇を受けられます。
例えば、売却した際の売却益に対しては課税されません。
そして、親族に譲渡する場合の相続税や譲渡税も発生しません。
このように、カナダで不動産投資をするメリットはたくさんあり、移民だけでなく国民からも不動産投資は人気です。
カナダ移住にはどんなデメリットがあるの?
カナダ移住には、たくさんのメリットが存在しますが、デメリットももちろん存在します。
以下に、カナダ移住のデメリットについて解説していこうと思います。
移住後に悩まないようにするためにも、事前にデメリットも把握しておきましょう。
税金が高い
カナダ移住で1番ネックになるのが税金の高さです。
カナダの豊かな社会保障の土台となっているのは、個人所得税です。
カナダの所得税は、累進課税制度で国から徴収される連邦所得税と、在住している州から課税される州所得税の2つがあります。
連邦所得税は、収入に応じて15~33%が課されます。
州所得税は、州によって税率が異なります。
例えば、首都オタワやトロントのあるオンタリオ州は5.05~13.16%です。
最も高税率なのは、モントリオールのあるケベック州で、15~25.75%です。
そうすると、連邦所得税と合わせた最高税率は58.75%となります。
日本の所得税の最高税率は45%なので、カナダの方が税率が高いです。
一方で、法人税もまた、連邦と州へ納めなければなりません。
連邦法人所得税の基本税率は38%です。
ただし、州法人税率を考慮した軽減率が適用されるので、実際の標準税率は15%程度です。
州法人所得税は州によりますが、0~16%が課されます。
オンタリオ州だと税率が平均11.5%となるので、最高税率は26.5%となります。
キャピタルゲイン税については、2分の1が課税対象となり、その他の所得と合算された上で、上記で説明した所得税率が適用されます。
不動産所得税については、居住用でなければキャピタルゲイン税と同様に徴収されます。
固定資産税は在住する市町村が徴収します。
トロント市では、対象資産の約0.6%となります。
その他にも、細かく税金が課されます。
しかしながら、消費税は非常に安いです。
連邦消費税は、カナダ全土で5%で、パンや野菜などの日用食品は0%となっています。
また、州によっては消費税を導入していないので、最低税率は5%と非常に安価です。
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ドバイでは所得税、法人税が一切かかりません。(法人税は2023年から一部業種で導入予定)さらに、固定資産税や相続税、贈与税も存在しません。そのため、起業や投資、税金対策を考えている方には、ドバイ移住がおすすめです。
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物価が高い
カナダの物価は全体的に高いです。
日用品、洋服などは日本の2~3倍の価格です。
ボックスティッシュ1箱(200枚入り)で3ドル(309円)です。
アルコール類も税金が高いため、手軽に買えません。
タバコも同様で、1箱12ドル(1236円)もします。
ただ、生活に必要な食料品(野菜や乳製品など)は課税対象外で、日本と同じくらいか少し安い程度です。
外食もとても高いです。
ファミリーレストランでも1食15ドル(1545円)以上します。
チップ文化もあるため、実際支払う金額はもう少し高めです。
家賃は、バンクーバーで1人暮らし用のアパートを借りると、1ヶ月1100ドル程度(約11万3000円)と高額です。
(モントリオール辺りは500ドル程度で借りられる物件もあります)
カナダの物価は、年々上昇しています。
しかし、比例して賃金も上がっているため、現地で就職や起業、投資をするのなら気にならないかもしれません。
※為替レート:1カナダドル=103円
冬が過酷
カナダの最大のデメリットが、冬の過酷さです。
カナダの南にあるトロントの緯度は、北海道と同じくらいです。
カナダ北部は北極圏に位置しています。
そのため、冬は北海道もしくはそれ以上に過酷なシーズンとなります。
例えば、トロントの冬は11月~3月あたりですが、早いと10月にはぼちぼち雪が降り始めます。
また、最低平均気温が0度以下になるのは12月~3月まで4ヶ月間も続きます。
日によっては、最低気温が-30℃になることがあります。
カナダの東部は積雪量が多く、除雪が間に合わないと生活に支障が出ます。
また、バンクーバーでは雨が続くことも多いです。
冷たい雨で体感温度がグッと下がります。
ただ、その分ウィンタースポーツを楽しむことができたり、暖房設備が整っているので室内は暖かかったり、いい点もあります。
カナダに移住できるVISAの種類
カナダへ6カ月以上の長期滞在をするには、VISAが必要です。
カナダは移民が多いので、VISAの種類も豊富に用意されています。
以下では、2022年現在、移住目的で取得できるカナダのVISAをご紹介させて頂きます。
一般的に、在外カナダ大使館で申請しますが、切り替え申請等国内の移民局(IRCC)で申請できる場合もあります。
就労VISA
就労VISAは、カナダの現地企業で働くためのVISAです。
VISAといっても、カナダでの正式名はワークパーミット(Work Permit)という就労許可証になります。
カナダで就労する場合、一般的にクローズドワークパーミット(Closed Work Permit)を申請します。
雇用主や職種を限定した制限のある就労VISAですが、取得がかなり難しいです。
※州によっては、独自の移民プログラムを設けていることがあるので、要チェックです。
カナダの失業率の高さは深刻で、カナダでの雇用はカナダ人優先となるので、VISAの審査も非常に厳しいです。
雇用主側も、外国人の雇用が適切なものであることを証明するためにLMIA(Labor Market Impact Assesment)へ審査を依頼しなければなりません。
審査費用は1000ドルもする上、雇用主が負担する必要があります。(被雇用者が負担する費用は155ドル)
VISAの有効期限は1~2年で、更新することも可能です。
雇用する側も様々なリスクが伴うので、採用試験では学歴や職歴などを厳しくチェックされます。
エクスプレス・エントリー(Express Entry)
永住権VISAにあたるものです。
オンラインで申請すると評価点数がつけられ、高得点を獲得すると優先的に永住権(ITA)の資格が与えられます。
フェデラル・スキルド・ワーカー・プログラム(FSWP)、フェデラル・スキルド・トレード・プログラム(FSTP)、カナディアン・エクスペリエンス・クラス(CEC)の3種類があります。
中でも、比較的取りやすいといわれているのがCECです。
CECは、既にカナダで働いた経験がある人が申請できます。
申請時から過去3年以内に、NOCのスキルタイプ0もしくはスキルレベルAかBのいずれかの職種で、1年以上のフルタイム勤務経験があることが条件です。
語学力に関しては、スキルタイプ0、スキルレベルAの職種ではCLB7以上、スキルレベルBだとCLB5以上が要求されます。
[memo title=”MEMO”]
NOCはカナダ政府による職業分類です。CLBは最低7以上が必要です。
[/memo]
起業家VISA
カナダで法人を設立して、事業を行う人向けのVISAです。
以下の2つのタイプの起業家VISAがあります。
起業家向け候補者プログラム(PNP)
PNPというのは、Provincial Nominee Programの略称で、州から推薦される人のためのプログラムです。
カナダの州は、それぞれ独自の移民プログラムを設置しており、受け入れたい移民を推薦して連邦政府に永住権の発行を依頼することができます。
州ごとに申請条件は異なりますが、バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州だと
- 経営者としての3年以上の経験もしくはシニアマネージャーとしての4年以上の経験があること
- 60万ドル以上の合法的な資産を保有していること
- 州内で新規事業の立ち上げもしくは企業の買収をするビジネスプランを提出すること
- 州内で20万ドル以上の設備投資をすること
- カナダ人もしくは永住者を最低1人フルタイムで雇用すること
- 十分な語学力を証明できること(CLB4以上)
- 最低115ポイントを保有していること
が大まかな条件となります。
Base Category、Regional Pilot、Strategic Projectsの3種類のうち、上記の条件はBase Categoryのものです。
頻繁にアップデートをされるので、あくまで目安としてお考え下さい。
登録費用は300ドル、申請費用は3500ドルです。
スタートアップVISA
カナダで起業や投資を始める外国人を対象としたVISAです。
2013年に試験運用的に開始されましたが、ニーズが高まり2018年に恒久プログラムとなりました。
カナダで、革新的かつ創造的なビジネスを構築し、雇用を生み出し世界規模で活躍することが期待されています。
申請条件は以下の通りです。
- カナダで行うビジネスプランが明確化されていること
- カナダ政府指定機関から支援を受けられることを証明するサポートレターを提出すること
- 十分な語学力を証明できること(CLB5以上)
- 移住後半年間は生活できるほどの資金を証明できること(2019年時点では独身の場合1万3310ドル)
最低投資額や最低資産保有額の条件がないため、起業家にとてもオープンなVISAです。
ビジネスの成否に関わらず、1年以上の指定期間ビジネスを継続して、認可が下りれば永住権を取得することができます。
[box class=”box33″ title=”申請時のポイント”]
サポートレターの指定機関は、ベンチャーキャピタルファンド、エンジェル投資家グループ、ビジネス・インキュベーターとなっています。現地で助成を受ける必要があるため、日本での実績や事業成功経験が役立ちます。
[/box]
投資家VISA
現在、カナダで取得可能な投資家VISAは、ケベック州が運営するケベック州投資移民プログラムがメインとなっています。
以前は、連邦政府が運営する連邦投資移民プログラムというものがありましたが、現在は廃止されています。
[memo title=”MEMO”]
ケベック州投資移民プログラムは現在は停止されています。再開時期は2023年4月1日とされていますが、変更される可能性があります。
[/memo]
VISA取得者は、カナダ国内で一定額の投資を求められます。
ただ、元本がケベック州政府に保障されているので、その点は安心です。
申請は年単位で時間がかかりますが、取得すれば永住権となります。
申請条件を以下にまとめます。
- 申請時から過去5年間に2年以上規定事業の管理職経験があること
- 200万ドル以上の合法的な資産を保有していること
- 州政府が認可したブローカーもしくは信託会社と120万ドル以上の投資を契約していること
- ケベック州に定住する意思があること
申請費用は、1万5763ドルです。
再開時に正式な条件がアップデートされるはずなので、要チェックです。
カナダ移住までの手順
こちらでは、カナダ移住までの手順について解説していきます。
移住する際、大きなトラブルに巻き込まれると余計な時間がかかってしまいます。
今のうちに、移住条件や手順をしっかり理解しておきましょう。
起業や投資の準備・就職活動
【現地就職の場合】
現地での就職を目指す場合、まず仕事を探さなければなりません。
ただ、永住権などカナダで合法的に就労できるVISAを所持していない場合、仕事を見つけるのはかなり困難です。
そのため、カナダで仕事を探すためにワーキングホリデーや学生VISAなどで先に移住するのがベストでしょう。
カナダでは、学歴よりも実務経験を重視されるので、能力が認められればそのまま継続雇用となることもあります。
就労可能なVISAを持っていない場合は、カナダの転職エージェントを利用した方がスムーズでしょう。
【起業する場合】
カナダは、一般的に法人設立の前にVISA申請をします。
そのため、まずは申請に必要な書類を集めていきます。
州のプログラムであるPNPでも、スタートアップVISAでも、ビジネスプランを提出しなければなりません。
スタートアップVISAでは、事前にスポンサーとなるベンチャー企業からサポートレターを入手している必要があります。
その他、個々人のケースで必要書類が変わってくるので、業者にお願いした方がいいでしょう。
【投資する場合】
投資VISAも、基本的に渡航前にVISA申請をします。
起業と同様に、まず申請書類を集めていきます。
ケベック州の投資移民プログラムでは、事前に政府指定の企業と120万ドル以上の投資の契約をしなければなりません。
こちらも、ケースによって追加書類が必要となる場合があるため、専門業者を利用する方が確実です。
VISA申請・入国
カナダのVISA申請は、それぞれ以下の書類が必要です。
個々人の状況によって、追加書類が必要となることがあります。
また、必要書類については、常時アップデートされています。
以下の情報は参考に、トラブルに備えてスケジュールには余裕を持っておきましょう。
必要書類(被雇用者)
- 雇用契約書
- LMIAからの承認レター
- 雇用に値する能力を証明できる書類(履歴書・資格証明書等)
その他、雇用主がLMIAに承認申請する際に追加書類が必要になります。
必要書類(エクスプレス・エントリー)
- カナダでの職歴証明書・在職証明書
- 語学証明書
- 学歴証明書
- 戸籍
- 警察からの犯罪歴証明書
- 健康診断書
- 残高証明書
必要書類(起業家 スタートアップVISA)
- 履歴書
- 語学証明書
- 学歴証明書
- 戸籍
- 警察からの犯罪歴証明書
- ビジネス計画書
- スポンサーからのサポートレター
- 資産証明書・残高証明書
必要書類(投資家)
- 職歴証明書・在職証明書
- 戸籍
- 警察からの犯罪歴証明書
- 健康診断書
- 過去の投資に関する証明書(取引記録等)
- 資産証明書・残高証明書
- カナダ国内の投資契約書
起業・投資の開始
VISAを無事に取得したら、法人設立及び投資を開始します。
カナダでの法人設立は、連邦法人か州法人を選択できます。
いずれも、法人名や取締役などの詳細を記載した基本定款をカナダ法人庁に提出します。
設立者がサインをした後、オンラインもしくは郵送で提出します。
[box class=”box33″ title=”法人設立時の注意点”]
カナダで法人設立をする場合、取締役の25%以上は、カナダ居住者である必要があります。
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法人設立費用は、オンラインの場合は200ドルです。
オンラインで申請すると、1営業日で法人設立証明書が発行されます。
起業・投資共に、手続きが複雑なので、トラブルを防ぐためにも業者を通すようにしましょう。
アパート契約
カナダでのアパート探しは、トロントなどの都会だと時間がかかります。
カナダの賃貸契約は、半年から1年が基本です。
契約途中で退去する場合は、ペナルティとして罰金を払わなければなりません。
契約書にサインをして、パスポートを提示すれば契約完了です。
入居日までにデポジットと1ヶ月分の家賃を支払う必要があります。
保証人が必要になることもあります。
カナダ移住をおすすめできる人
以下では、カナダ移住はどのような人におすすめできるのか解説させていただきます。
当てはまる人は、カナダへ移住することで、より豊かな人生を送れるかもしれません。
カナダに永住したい人
カナダは移民を積極的に受け入れていることから、永住権が取りやすいです。
永住権申請資格を与えるために、カナダはポイント制を取っています。
カナダに長く滞在すればするほどポイント獲得のチャンスが増え、永住権が取りやすくなります。
そのため、カナダに永住を考えている人は、カナダ移住がおすすめです。
長期滞在用のVISAも職業や経験によっては、複数の選択肢があります。
海外で起業してみたい人
カナダは外国人の起業活動に関して、とてもオープンです。
先進国なので、法人設立までの手続きは複雑かつ税金も高いです。
しかしかながら、海外で起業をする上で、現地の人が受け入れてくれるかどうかはとても重要なポイントです。
そのため、海外でいつか起業してみたいと考えている人はスタートアップVISAでカナダに起業してみるといいかもしれません。
2019年には515人の起業家が、スタートアップVISAで移住しました。
2022年中にカナダは、640人の起業家へのVISA発行を目指すとしています。
このようにカナダにはたくさんの外国籍起業家がいるため、情報交換もしやすいでしょう。
自然に囲まれて暮らしたい人
カナダは広大な土地に対して人口が少ないので、自然が豊かです。
自然遺産はカナダ国内に9つもあり、その数は世界で5番目です。
国立公園も豊富にあります。
バンクーバーのような都会でも、豊かな自然公園にアクセスがしやすいです。
カナダ人も週末は公園や森林に出かけてハイキングをしたり、カヤックをしたりします。
そのため、自然派の人、自然に囲まれた生活を送りたい人にカナダ移住はピッタリです。
カナダ移住をおすすめできない人
以下では、カナダ移住をおすすめできない人の例をご紹介します。
当てはまる人は、カナダ移住を考え直したほうがいいかもしれません。
移住した後に、後悔することのないように事前に把握しておきましょう。
体調を崩しやすい人
カナダの病院は、待ち時間がとても長いです。
病院が無料で利用できる反面、患者が多く医療機関へのアクセスがしにくいです。
日本のように耳鼻科や皮膚科などの専門医に、直接かかることはできません。
ファミリードクターと呼ばれる医者からの紹介状が必要です。
カナダでは医者不足が社会問題となっており、受診まで1ヶ月近く待つことも普通です。
緊急外来でさえ、命に関わる状態ではないと判断された場合は、長時間(平均2時間程度)待たされます。
そのため、体調を崩しやすく、よく病院へ行く人にはカナダ移住をおすすめしません。
ただ、州によって医療システムが異なるので、住むエリア次第ではそこまで気にならないかもしれません。
学歴や職歴に自信がない人
前述の通り、カナダで就職活動をする場合は学歴や職歴を厳しくチェックされます。
就職活動だけでなく、起業や投資などのVISAにおいても厳重に審査されます。
実務経験があって即戦力のある人を優先的に受け入れます。
そのため、学歴や職歴が不十分である場合、現地就職はもとより移住VISA取得まで危うくなります。
せっかくお金と時間をかけて移住準備をしても無駄になってしまうのでは意味がありません。
自分の履歴書に自信がない人は、他の国を検討した方がいいかもしれません。
カナダ移住に関するQ&A
海外への移住は、人生の一大イベントです。
特に海外生活に慣れていないと、様々な疑問点があると思います。
以下では、よくある質問を2つご紹介します。
カナダ移住にかかる費用はどのくらいですか?
<被雇用者の場合>
基本的にVISA申請に関わる費用は、会社が負担してくれます。
そうすると、給料が入るまでの生活費、滞在費、航空券代で20~50万円程度が必要でしょう。
とてもお得に移住できる方法といえそうです。
<起業する場合>
スタートアップVISAの場合、スポンサーがつくので、半年分の生活費として1万3310ドル(約137万円)のみで起業手続きが完了します。
その他に、航空券代と専門業者を利用する場合はそちらの契約料が別途かかります。
<投資家の場合>
投資家としてカナダ移住するには、かなり費用がかかります。
VISA申請のために、保有資産200万ドル(約2億円)以上、カナダ国内の投資契約で120万ドル(約1億2000万円)以上が必要です。
VISA申請をするだけでも最低3億円が必要です。
その他に、航空券代やオプションで専門業者利用料がかかります。
カナダ移住にかかる期間はどのくらいですか?
カナダのVISAは取得までに長い時間がかかります。
就労VISAでも4~5ヶ月かかることがあります。
起業や投資を始めとした永住権の申請ともなると、2~3年かかることも珍しくありません。
そのため、カナダ移住にかかる期間は早くて半年、長くて2~3年ですが個々のケースによります。
カナダ移住をする場合は早めに準備を開始するようにしましょう。
【まとめ】カナダ移住のメリットや条件
カナダは経済的に豊かな国である上に、永住権も取りやすく外国人にとってはとても魅力的です。
今後はさらに移住する移民が増えて、経済的な発展も期待できるでしょう。
しかしながら、起業家や投資家にとっては税金や物価が高いことが大きなデメリットになってしまいます。
ドバイはその点、納税義務のある税金の数が少ないです。
そのため、海外での投資や起業を考えている方は、ぜひドバイ移住も検討してみてください。
<無料でドバイ移住に関するご相談を受付中!>
ドバイ総合研究所ではドバイ移住に関する法人設立やVISAの取得などを含む移住サポートをさせて頂いております。
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海外移住によって、皆様の生活がより充実したものになるよう願っております。
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