コラム:ドバイにあるESR(経済実態規則)とは

著者:
加藤 宗士

加藤 宗士

監修者:
黒田 昌史

黒田 昌史

1. ドバイの”ESR”とは?

ドバイでの起業をしている方にとって、ESRは避けて通れない重要な規制となっています。

このESRは、Economic Substance Regulationの略で、経済的実体規則を意味します。主にUAEのメインランド企業やフリーゾーン企業、そして特定の事業形態がこの規制の対象となり、UAEにおける事業内容に関連した「経済的な存在」を確保・証明するための情報や書類を提出することを要求されます。

そのため関連活動に該当する企業は 証明のためにいくつか書類を提出する必要があります。

2. ESRが規定する「関連活動」一覧

ESRにおいては、特定の「関連活動」が重点的に取り上げられます。

これらは金融事業、保険事業、投資ファンド運営事業などの9つのカテゴリーに分類され、これらの活動を行っている企業がESRの対象となります。

具体的な「関連活動」は下記になります。

  • 金融事業
  • 保険事業
  • 投資ファンド運営事業
  • リース – ファイナンス事業
  • 本社事業(UAE拠点が本社)
  • 海運業
  • ホールディングカンパニー事業
  • 知的財産権に関する事業(IP)
  • 流通及びサービスセンター事業

3. ESRの提出期限とその重要性

ESRは2019年1月1日から適用されており、UAEの財務省がその管理を行っています。

企業は、指定された期限内に財務省のポータルサイトを通じてESR通知や ESRレポートを提出する義務があります。具体的な期限や手続きについて、注意深く確認・遵守することが求められます。

具体的に提出するものや提出期限は下記になります。

提出先提出するもの提出期限
財務省ポータルサイトESR Phase1 (ESR通知)会計年度末から6ヵ月以内
財務省ポータルサイトESR Phase2 (ESRレポート)会計年度末から1年以内

4. 罰金とその条件:提出遅延や誤った情報申告のリスク

期限内に適切な提出が行われなかったり、誤った情報が提供された場合、企業は厳しい罰則に直面します。

具体的には、ESR通知の提出遅延で20,000AED、誤報告やESRレポートの遅延で50,000AEDのペナルティが科されます。

5. 参考文献

UNITED ARAB EMIRATES MINISTORY OF FINANCE[Economic Substance Regulations]

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加藤 宗士

著者:加藤 宗士

代表取締役CEO

2002年生まれ。東大在学中に株式会社Napoleonを設立。広告代理店業を運営し、2022年に東証プライム上場企業に売却し、ドバイに移住。2022年に弊社創業。

黒田 昌史

監修者:黒田 昌史

国際税務

  • 代表社員 黒田 昌史(1963年生)
  • 1986年大阪外国語大学アラビア語学科卒業
  • 1998年サウジアラビア赴任
  • 2002年税理士へと転職
  • 2008年日本マネジメント税理士法人を設立

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