ドバイ不動産の利回り【2026年最新】エリア別・物件タイプ別で徹底解説

著者:
加藤 宗士

加藤 宗士

監修者:
黒田 昌史

黒田 昌史

「ドバイ不動産の利回りは本当に高いのか?」「表面利回りだけで判断してよいのか?」

ドバイ不動産では、表面利回りが5〜9%程度で紹介されることがあります。ただし、実際の手残りは管理費、空室期間、修繕費、管理会社費用、為替、日本側の税務によって変わります。

本記事では、ドバイ不動産の利回りをエリア別・物件タイプ別に整理しながら、「表面利回り」と「実質利回り」を分けて解説します。単に利回りの高さを見るのではなく、購入前にどの数字を確認すべきか、どのリスクまで見ておくべきかを判断できるようにまとめています。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定物件の購入や投資判断を推奨・保証するものではありません。利回り、賃料、価格、税務上の取扱いは物件条件・市場環境・為替・居住地によって変わるため、最終判断前に個別条件を確認してください。

なお、本記事では1AED=約42円で概算しています。実際の収支は為替、管理費、空室期間、修繕費、売却時の手数料まで含めて確認してください。

利回りを見る前に確認したいこと

  • 表面利回り:年間賃料を物件価格で割った、入口の比較指標
  • 実質利回り:管理費、修繕、空室、管理会社費用などを差し引いた実際の収益性
  • 価格妥当性:同じエリア・同じ広さの価格相場との差(価格相場
  • 購入条件:諸費用、支払い方法、ローン可否、引渡し時期(購入方法
  • 出口リスク:将来売却しやすいエリア・物件か、下落局面でどう見ればよいか
加藤 宗士

ドバイ不動産は利回りの数字だけを見ると魅力的に見えます。ただし、購入後に残る手取りは物件ごとの管理費や空室期間で大きく変わります。まずは表面利回りと実質利回りを分けて確認しましょう。

目次

ドバイ不動産の平均利回り【2026年データ】

この章では、ドバイ不動産の利回りを入口の目安として確認します。表面利回りだけで判断せず、後半で扱う実質利回りや手残りまで見る前提で読んでください。

まずは、ドバイ不動産市場でよく使われる利回りの目安を確認しましょう。ここで見る数字は主に「表面利回り」です。購入判断では、この後に説明する実質利回りまで落として確認する必要があります。

表面利回りと実質利回りの見方

下の表では、表面利回り・実質利回り・年間手残りの違いを整理します。

見る数字何がわかるか購入前の注意点
表面利回り物件価格に対して、年間賃料がどれくらい見込めるか管理費、空室、修繕、管理会社費用はまだ差し引かれていない
実質利回り主な費用を差し引いた後の手残りに近い収益性費用の置き方で数字が変わるため、物件ごとに計算が必要
年間手残り1年間で実際に残る現金収支の目安為替、日本側の税務、売却時の手数料までは別途確認する

最初に表面利回りで候補を絞り、その後に実質利回りと年間手残りで比較すると、数字に引っ張られすぎずに判断しやすくなります。

ドバイ不動産の平均利回り(2026年)

  • 市場全体平均:6.76%
  • アパートメント(マンション):7.12%〜7.42%
  • ヴィラ(戸建て):4.92%〜5.5%
  • 高利回りエリア:8%〜10%以上で紹介されることがある

Knight Frank社のレポートでは、ドバイのアパートメント(マンション)の平均利回りは約7.4〜7.6%、ヴィラは約5.3〜5.5%とされています。東京やシンガポールと比べると高く見えますが、この段階ではあくまで入口の比較指標として見るのが安全です。

ドバイ側では、個人所得税やキャピタルゲイン課税がないと説明されることが多いです。一方で、日本居住者の場合は日本側の税務確認が必要になるため、「ドバイで非課税だから手取りがそのまま残る」とは考えない方が安全です。税制面だけでなく、取得費用、維持費、売却時の出口まで合わせて確認しましょう。

2025年〜2026年の市場動向

2025年上期のドバイ全体の不動産売買額は約3,270億ディルハム(前年比約40%増)と過去最高ペースで推移しています。2021年初頭から2025年にかけて、ドバイの平均住宅価格は約75%上昇しており、2008年バブル前後に匹敵する「最長の価格上昇局面」が続いています。

一方で、2025年〜2027年にかけて十数万戸規模の新規住宅が完成予定であり、特に中価格帯アパート市場では将来の供給増加も意識されています。高い利回りが示されている物件ほど、賃貸需要、競合供給、売却時の流動性を分けて確認することが重要です。

加藤 宗士

2026年は新規供給が増加する年です。人口増加と経済成長による賃貸需要は追い風ですが、すべての物件で同じように需要が伸びるわけではありません。エリア選定と物件選定が以前にも増して重要になります。

エリア別利回り比較(JVC、マリーナ、ダウンタウン、パーム等)

この章では、主要エリアごとの利回りと確認ポイントを比較します。高利回りに見えるエリアほど、空室、供給、建物品質、売却しやすさを分けて確認してください。

ドバイ不動産の利回りは、エリアによって大きく異なります。ここでは、主要エリアの利回りを詳しく比較していきます。

主要エリア別の利回りを見るポイント

下の表では、エリアごとの表面利回りの目安、価格帯の特徴、購入前の確認ポイントを比較します。

エリア表面利回りの目安価格帯・特徴確認ポイント
JVC7〜9%程度中価格帯。1BRで75万〜110万AED前後の物件も比較されやすい供給数が多いため、建物品質と賃貸成約状況を見る
Dubai Marina5〜6%程度成熟した海沿いエリア。賃貸需要と流動性を見やすい築年数、眺望、駅・ビーチ距離で価格差が大きい
Downtown Dubai5〜6%前後中心部の高価格帯。利回りより資産性も見られやすい購入価格が高いため、出口時の買い手層まで確認する
Palm Jumeirah4〜6%程度高級・ブランド性の強いエリア眺望、ブランド、運営形態で賃料と売却価格が変わる
DIP / Sports Cityなど8%超の表示もある価格が抑えられ、表面利回りが高く見えやすい賃貸需要、交通利便性、将来供給を慎重に見る

利回りだけを見ると中価格帯・郊外エリアが有利に見えますが、売却しやすさや空室期間まで含めると判断は変わります。利回り重視か、資産性・流動性重視かを分けて比較しましょう。

高利回りエリア(7%〜10%以上)

1. ドバイ・インベストメント・パーク(DIP):9.43%

DIPはドバイ南部に位置する複合開発エリアで、物件価格が比較的低い分、表面利回りが高く見えやすいエリアです。1BRや効率的な2BRアパートメントでは、9〜11%の利回りとして紹介されるケースもあります。

2. ドバイ・スポーツシティ:8.24%

スポーツ施設やゴルフコースを中心に開発されたエリアで、若いプロフェッショナルや家族層の需要が見込まれます。物件価格が比較的手頃なため、表面利回りが高く出やすい一方、建物ごとの賃貸成約状況の確認が必要です。

3. インターナショナルシティ:8〜9%

ドバイで比較的手頃な価格帯のエリアの一つで、特にスタジオや1BRのアパートメントでは表面利回りが高く見えやすい傾向があります。

4. ジュメイラ・ヴィレッジ・サークル(JVC):7.59%〜9%

JVCは中価格帯の代表的なエリアで、物件価格75万〜110万AED(約3,150万〜4,620万円)程度、年間賃料6.5万〜9万AED(約273万〜378万円)程度で紹介される物件もあります。表面利回り7〜9%、実質利回り5.8〜8%が目安として語られやすい一方、建物品質・管理費・空室期間で収支は変わります。

高利回りエリアまとめ

  • ドバイ・インベストメント・パーク:9.43%
  • ドバイ・スポーツシティ:8.24%
  • インターナショナルシティ:8〜9%
  • JVC(ジュメイラ・ヴィレッジ・サークル):7.59%〜9%
  • ディスカバリー・ガーデンズ:7〜8%
  • アルジャン:7〜8%

プライムエリア(4%〜6%)

1. ドバイ・マリーナ:4〜6%

ドバイ・マリーナは高級エリアとして知られ、表面利回りは5〜6%程度です。1BRの賃料は年間12万〜16万AED(約504万〜672万円)以上が相場となっています。利回りは中程度ですが、キャピタルゲイン(売却益)も含めて検討されやすいエリアです。

2. ダウンタウン・ドバイ:4〜6.25%

ブルジュ・ハリファを中心とするダウンタウンは、世界中の富裕層から注目されやすいエリアです。1BRアパートメントの平均利回りは5.81%、エリア全体では5.2〜6.5%の範囲で紹介されることがあります。物件価格は高めですが、リセールの流動性や買い手層の厚さも含めて確認したいエリアです。

3. パーム・ジュメイラ:4〜6%

世界的に有名な人工島パーム・ジュメイラは、プライムエリアとして表面利回り4〜6%程度です。富裕層の外国人駐在員からの賃貸需要があり、利回りだけでなく資産価値や流動性も含めて見られます。

加藤 宗士

プライムエリアは利回りだけを見ると中程度ですが、物件の流動性や将来の売却しやすさも比較材料になります。一方、高利回りエリアはインカムゲイン(家賃収入)を重視して検討されやすいものの、空室・供給増・売却時の買い手層を分けて確認することが大切です。

物件タイプ別利回り(スタジオ、1BR、2BR、ヴィラ)

この章では、スタジオ、1BR、2BR、ヴィラの利回りと賃貸需要の違いを確認します。利回りの高さだけでなく、入居者層や管理負担も合わせて見ます。

ドバイ不動産の利回りは、物件タイプによっても大きく異なります。一般的に、コンパクトな物件ほど利回りが高く、広い物件ほど利回りは低くなる傾向があります。

物件タイプ別の利回りと向きやすい検討軸

下の表では、物件タイプごとの表面利回り、賃貸需要の特徴、注意点を比較します。

タイプ表面利回りの目安賃貸需要の特徴注意点
スタジオ7〜11%程度単身者・短期滞在者向け。価格が低く利回りが高く見えやすい入退去の回転、家具・修繕、空室期間を見込む
1BR6〜8%程度単身者・カップル向けで需要層が広い同じ1BRでも建物グレードと立地で賃料差が大きい
2BR5〜6%程度家族層・長期入居の需要を取りやすい購入価格が上がるため、実質利回りは下がりやすい
ヴィラ4.9〜6.3%程度富裕層・家族層向け。賃料の絶対額が大きい維持費、修繕費、売却時の買い手層を確認する

予算を抑えて利回りを比較する場合はスタジオや1BR、空室期間や長期入居の読みやすさを重視する場合は2BR以上も候補になります。ただし、最終判断は表面利回りではなく実質利回りで比較します。

スタジオ(ワンルーム):7〜11%

スタジオタイプは、表面利回りが高く出やすい物件タイプです。ドバイ・スタジオシティでは約8〜11%の表面利回りで紹介されることがあり、例えばGlitz Residenceのスタジオは40万AED(約1,680万円)の購入価格、年間賃料4.2万AED(約176万円)という事例が紹介されています。

1ベッドルーム(1BR):6〜8%

1BRは、単身者やカップルの賃貸需要を取りやすく、投資用として比較されやすい物件タイプです。表面利回りは6〜8%程度で紹介されることがありますが、エリアや建物グレードによって空室期間や管理費が変わります。

2ベッドルーム(2BR):5〜6%

2BRは家族層からの需要が見込まれ、テナントの入居期間が長くなる傾向があります。表面利回りは5〜6%程度とやや低めですが、空室リスクはエリア、賃料設定、建物グレードによって変わります。

ヴィラ(戸建て):4.9〜6.3%

ヴィラはアパートメントと比較して利回りは低めですが、賃料の絶対額が大きく、富裕層・家族層向けの需要を確認しながら検討される物件タイプです。

物件タイプ別利回りまとめ

  • スタジオ:7〜11%(表面利回りは高く出やすいが、入退去回転に注意)
  • 1BR:6〜8%(需要層が広いバランス型)
  • 2BR:5〜6%(長期入居を狙いやすいが、物件ごとの確認が必要)
  • ヴィラ:4.9〜6.3%(高額賃料だが、維持費と買い手層を確認)

東京・シンガポールとの利回り比較

この章では、ドバイの利回りを東京・シンガポールと比較します。都市別の数字だけでなく、安定性、流動性、税務、為替の違いも前提にしてください。

ドバイ不動産の表面利回りが東京・シンガポールと比べてどの程度違って見えるのか、アジアの主要都市と比較してみましょう。

東京の不動産利回り

日本不動産研究所の調査(2025年4月時点)によると、東京の不動産投資利回りは以下の通りです。

東京城南地区(港区・渋谷区など)

  • ワンルームタイプ:3.7〜3.9%
  • ファミリータイプ:4.0%

シンガポールの不動産利回り

シンガポールの不動産市場は安定性で知られていますが、利回りは世界的に見ても低い水準にあります。

  • 平均表面利回り(2025年Q4):3.13〜3.36%
  • 高利回りエリア(District 2など):約4%

3都市比較表

下の表では、ドバイ、東京、シンガポールの表面利回りと、見るときの注意点を比較します。

都市表面利回りの目安見るときの注意点向きやすい検討軸
ドバイ5〜9%管理費、空室、為替、日本側税務を含めて実質で見る賃貸収入、資産分散、将来売却
東京3.5〜5.5%利回りは低めだが、金融機関評価や賃貸需要の読みやすさがある安定性重視、長期保有
シンガポール3〜4%価格水準が高く、利回りより資産保全目的で見られやすい資産保全、居住・法人拠点
加藤 宗士

東京やシンガポールと比べると、ドバイの表面利回りは高く見えます。ただし、最終的な判断では税務、為替、管理費、売却時の流動性まで含めた実質の手残りで比較することが大切です。

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表面利回りvs実質利回りの違い

この章では、表面利回りと実質利回りの違いを確認します。広告上の数字から、実際に残りやすい手残りへ落として見ることが目的です。

ドバイ不動産投資を検討する際、「表面利回り」と「実質利回り」の違いを正しく理解することが重要です。

実質利回りで差し引く主な費用

下の表では、実質利回りを計算するときに差し引く主な費用と変動要因を整理します。

費用・変動要因利回りへの影響購入前に見るポイント
サービスチャージ(管理費)毎年の固定費として手残りを下げる建物ごとのAED/sqftと過去の改定状況を確認する
空室期間賃料収入が入らない期間だけ実質利回りが下がる周辺の成約賃料、募集期間、競合物件数を見る
修繕・家具・原状回復入退去時や設備交換時に一時費用が出る築年数、家具付き運用の有無、管理状態を確認する
管理会社費用賃貸管理を任せる場合、賃料の一部が費用になる管理範囲、手数料率、入居者対応の内容を確認する
為替・日本側税務円ベースの手残りや税引後収益が変わる日本居住者は税務専門家への確認を前提にする

「ドバイ側では税負担が軽い」と説明されることはありますが、日本居住者の場合は日本側の税務確認が必要です。利回り比較では、税制だけでなく費用と為替も含めて見ます。

表面利回り(グロス利回り)とは

表面利回りは、物件購入価格に占める年間家賃収入の割合を示す数字です。

計算式:
表面利回り(%)= 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100

実質利回り(ネット利回り)とは

実質利回りは、年間家賃収入から経費を差し引いた純収入を物件購入価格で割った数字です。

計算式:
実質利回り(%)=(年間家賃収入 − 経費)÷ 物件価格 × 100

ドバイで考慮すべき経費

ドバイ不動産の主な経費

  • サービスチャージ(管理費):平方フィートあたり年間10〜67AED
  • メンテナンス費用:年間2,000〜5,000AED程度
加藤 宗士

ドバイは非課税と言われますが、サービスチャージや住宅税(賃料の5%)などの経費は発生します。投資判断の際は、表面利回りだけでなく実質利回りで比較することが重要です。

利回りを見るときの確認ポイント

この章では、利回りの数字を見る前に確認したい物件選定のポイントを整理します。エリア、物件タイプ、サービスチャージを分けて確認してください。

1. 中価格帯エリアを選ぶ

JVC、インターナショナルシティ、ディスカバリー・ガーデンズなどの中価格帯エリアは、物件価格が抑えられる分、表面利回りが高く見えやすい傾向があります。ただし、建物の品質、入居者層、周辺供給によって実質利回りは変わります。

2. コンパクトな物件タイプを選ぶ

スタジオや1BRなどのコンパクトな物件は、1平方フィートあたりの賃料が高くなりやすい一方、入退去の回転が早くなる場合もあります。利回りだけでなく、空室期間と管理の手間も確認しましょう。

3. サービスチャージの低い物件を選ぶ

同じエリア・同じ広さでも、物件によってサービスチャージは大きく異なります。購入前に必ず確認しましょう。

利回りの妥当性を確認する方法

この章では、提示された利回りが妥当かを確認する方法を整理します。掲載賃料だけでなく、公式データ、複数ポータル、現地確認を組み合わせて見ます。

1. 公式データベースを活用する

Dubai Land Department(DLD)が取引価格や賃料をデータベース化しており、誰でもアクセス可能です。

2. 複数の不動産ポータルを比較する

Bayut、Dubizzle、Property Finderなどで同エリア・同タイプの物件を比較しましょう。

3. 信頼できる不動産エージェントに相談する

現地の不動産市場に精通したエージェントは、公開されていない物件情報を持っています。

加藤 宗士

利回りを見るときは、掲載賃料ではなく実際に成約している賃料を確認することが大切です。ドバイ総合研究所では、現地の取引情報や物件ごとの管理条件を確認しながら、購入前の判断材料を整理しています。

利回りシミュレーション(具体例)

この章では、同じ利回り比較でも、表面利回りと年間手残りで見え方が変わることを確認します。概算例として読み、実際の購入判断では個別条件で再計算してください。

以下は、表面利回りと実質利回りの差を理解するための概算例です。実際の購入判断では、物件価格、成約賃料、サービスチャージ、管理会社費用、空室期間、為替を個別に確認してください。

ケース別の収支シミュレーション比較

下の表では、JVCとDubai Marinaの概算例を使って、表面利回り、実質利回り、年間手残りの違いを比較します。

ケース購入価格年間想定賃料表面利回り実質利回り年間手残り目安
JVC 1BR85万AED(約3,570万円)6.8万AED(約286万円)8.0%5.17%約4.4万AED(約185万円)
Dubai Marina 1BR150万AED(約6,300万円)9万AED(約378万円)6.0%3.87%約5.8万AED(約244万円)

この例では、JVCの方が利回りは高く見えますが、年間手残りの絶対額ではDubai Marinaの方が大きくなります。少額で効率を重視するのか、流動性や賃貸需要の読みやすさも含めて考えるのかで、選ぶ物件は変わります。

シミュレーションを見るときの注意点

  • 上記は概算であり、実際の収支は物件ごとの管理費・空室・修繕費で変わります
  • 日本円換算は1AED=約42円の目安で、為替により変動します
  • 日本居住者の場合、日本側の税務確認を前提にしてください

注意すべきリスクと対策

この章では、高利回り物件で見落としやすいリスクを整理します。供給、為替、空室の3点は、購入前に必ず確認したい論点です。

1. 供給過剰リスク

2026年から2027年にかけて新規住宅の完成が増える見込みです。供給が増えるエリアでは、物件の差別化要素、成約賃料、競合物件数を確認する必要があります。

2. 為替リスク

UAEディルハムは米ドルにペッグされているため、円ドルの為替変動が投資収益に影響します。

3. 空室リスク

賃貸需要を確認できるエリアか、周辺相場に合った賃料設定かを事前に確認する必要があります。

加藤 宗士

利回りが高い物件ほど、なぜ高いのかを確認しましょう。価格が割安なのか、賃貸需要が強いのか、あるいは空室や将来供給のリスクが織り込まれているのかで、判断は変わります。

まとめ

最後に、ドバイ不動産の利回りを見るときの要点を整理します。表面利回りだけでなく、管理費、空室、税務、為替、出口まで含めて判断してください。

ドバイ不動産利回りのポイントまとめ

  • ドバイ不動産の表面利回りは5〜9%程度で紹介されることがある
  • 表面利回りが高く見えやすいエリア:DIP(9.43%)、スポーツシティ(8.24%)、JVC(7.59%〜9%)
  • プライムエリア:マリーナ、ダウンタウン、パーム(4〜6%)
  • 物件タイプ別:スタジオ(7〜11%)> 1BR(6〜8%)> 2BR(5〜6%)
  • ドバイ側の税制だけでなく、日本側の税務、為替、維持費も確認する

ドバイ不動産は、東京やシンガポールと比べて表面利回りが高く見えやすい市場です。ただし、購入前には表面利回りだけでなく、管理費、空室、為替、日本側の税務、売却時の出口まで含めて判断する必要があります。

ドバイ不動産の基礎知識をさらに深く学びたい方は、関連記事もご参照ください。また、ドバイ不動産の価格相場ドバイ不動産の購入方法ドバイ不動産の下落リスク日本人向けの購入相談についても詳しく解説しています。

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加藤 宗士

著者:加藤 宗士

代表取締役CEO

2002年生まれ。東大在学中に株式会社Napoleonを設立。広告代理店業を運営し、2022年に東証プライム上場企業に売却し、ドバイに移住。2022年に弊社創業。

黒田 昌史

監修者:黒田 昌史

国際税務

  • 代表社員 黒田 昌史(1963年生)
  • 1986年大阪外国語大学アラビア語学科卒業
  • 1998年サウジアラビア赴任
  • 2002年税理士へと転職
  • 2008年日本マネジメント税理士法人を設立

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