「場所に縛られず働きたい」「税金の安い国でリモートワークしたい」——そんな願いを叶えられる場所として、ドバイが世界中のデジタルノマドから注目を集めています。2023年のエグゼクティブ・ノマド指数調査では、ドバイは「リモートワークしたい都市」第1位にランクイン。この記事では、ドバイのリモートワークビザ(バーチャルワーキングビザ)の取得方法から、実際の生活費、コワーキングスペースまで詳しく解説します。
目次
ドバイがリモートワーカーに選ばれる理由
なぜ世界中のデジタルノマドやリモートワーカーがドバイを選ぶのか、その理由を見ていきましょう。
ドバイのリモートワーク環境の強み
ドバイがリモートワーカーに人気の理由
- 所得税ゼロ:給与・フリーランス収入に税金がかからない
- 高速インターネット:光回線が普及、平均速度100Mbps以上
- 治安の良さ:世界有数の安全な都市
- インフラ充実:コワーキングスペース、カフェが豊富
- 国際都市:英語が通じる、多国籍な環境
- 時差の優位性:日本との時差5時間、欧米との仕事にも対応しやすい
- 気候:冬は温暖(11〜3月)、避寒地として最適
特に日本のフリーランスや経営者にとって、所得税ゼロは大きな魅力です。日本で年収1,000万円の場合、約200万円以上の税金がかかりますが、ドバイではゼロ。この差は大きいですよね。
ドバイの時差を活かした働き方
ドバイと日本の時差は5時間(日本が5時間進んでいる)。この時差を活かした働き方が可能です。
- 日本の取引先:ドバイの午前中(日本の午後)にミーティング
- 欧米の取引先:ドバイの午後〜夜に対応可能
- ドバイの金曜日:日本は土曜日なので、週末の調整がしやすい
ドバイのリモートワークビザ(バーチャルワーキングビザ)とは
ドバイは2021年から、リモートワーカー向けの専用ビザ「バーチャルワーキングビザ(Virtual Working Visa)」を発給しています。
バーチャルワーキングビザの概要
バーチャルワーキングビザ基本情報
- 滞在期間:1年間(更新可能)
- 対象者:UAE国外の企業で働くリモートワーカー
- 最低収入要件:月額約13,000 AED(約55万円)以上
- ビザ費用:実費で約1,300 AED(約5.5万円)
- UAEでの就労:不可(UAE企業での雇用は別ビザが必要)
- 税金:所得税なし
バーチャルワーキングビザの申請条件
バーチャルワーキングビザを取得するための条件は以下の通りです。
申請条件
【収入要件】
- 月額約13,000 AED(約55万円)以上の収入
- または銀行残高証明で相当額を証明
【雇用形態】
- UAE国外の企業に雇用されている
- または自営業・フリーランスとして活動
【必要書類】
- 有効なパスポート(残存6ヶ月以上)
- 雇用証明書または事業所有の証明
- 過去3ヶ月の銀行取引明細書
- 健康保険証
- パスポートサイズの写真
バーチャルワーキングビザの申請手順
申請はオンラインで完結します。以下の手順で進めましょう。
申請ステップ
【Step 1】オンライン申請
- ドバイ政府公式サイトから申請
- 必要書類をアップロード
- 申請料を支払い
【Step 2】審査(5〜7営業日)
- 書類審査
- 追加書類の提出要請がある場合も
【Step 3】入国許可証の取得
- 審査通過後、入国許可証が発行
- 60日以内にドバイに入国
【Step 4】ドバイ到着後の手続き
- 健康診断(Medical Fitness Test)
- Emirates ID申請
- ビザスタンプ取得
月収約55万円以上という条件は、日本のフリーランスエンジニアやコンサルタントなら十分クリアできる金額です。銀行残高での証明も可能なので、収入が変動する方も申請できますよ。
フリーランスビザという選択肢
バーチャルワーキングビザ以外にも、フリーランスビザ(Freelance Visa)という選択肢があります。
フリーランスビザの特徴
フリーランスビザ vs バーチャルワーキングビザ
【フリーランスビザ】
- UAE国内での営業活動が可能
- 対象職種:メディア、教育、IT系など限定
- 費用:実費で約7,500 AED(約32万円)/年
- ドバイの法人・個人との取引可能
- 専門分野での実績やポートフォリオが必要で審査が厳しい
【バーチャルワーキングビザ】
- UAE国外の仕事のみ
- 職種制限なし
- 費用:実費で約1,300 AED(約5.5万円)
- UAE内での営業活動は不可
- 申請のハードルが低く、リモートワーカーに人気
日本やその他の国の企業からの仕事のみならバーチャルワーキングビザ、ドバイ現地での仕事も視野に入れるならフリーランスビザが適しています。ただし、フリーランスビザは審査が厳しく、専門分野での実績やポートフォリオが求められるため、まずはバーチャルワーキングビザから始める方が多いです。
ドバイでのリモートワーク生活費
ドバイは「物価が高い」というイメージがありますが、実際の生活費はどれくらいでしょうか。リモートワーカーの生活費をシミュレーションしてみましょう。
一人暮らしの月間生活費
ドバイでのリモートワーカー生活費(月額)
【最低限プラン】約30〜40万円/月
- 家賃(スタジオ/1BR):5,000〜7,500 AED(約21〜32万円)
- 光熱費・通信費:500 AED(2万円)
- 食費(自炊中心):1,500 AED(6万円)
- 交通費:500 AED(2万円)
【快適プラン】約45〜60万円/月
- 家賃(1BR/好立地):7,500〜11,000 AED(約32〜46万円)
- 光熱費・通信費:700 AED(2.8万円)
- 食費(外食含む):2,500 AED(10万円)
- 交通費・娯楽:1,500 AED(6万円)
家賃が最大の支出ですが、所得税がゼロであることを考えると、日本で同じ手取りを得るために必要な年収よりも少ない収入で同等の生活が可能です。
例えば日本で年収800万円の人は、税金・社会保険料で約200万円引かれて手取り600万円。ドバイなら800万円がそのまま手取りです。この差額で生活費の高さを十分カバーできますよ。
リモートワーカーにおすすめのエリア
ドバイでリモートワークをするなら、以下のエリアがおすすめです。
リモートワーカー向けエリア
【Dubai Marina】
- おしゃれなカフェが多い
- ビーチに近い
- 家賃:中〜高
【JLT(Jumeirah Lake Towers)】
- コワーキングスペース充実
- 家賃がDubai Marinaより安め
- メトロ駅あり
【Business Bay】
- ビジネス街で高速Wi-Fi充実
- ダウンタウンに近い
- 新しいビルが多い
【JVC(Jumeirah Village Circle)】
- 家賃が安い
- 静かな環境
- ファミリー向け
ドバイのコワーキングスペース
自宅以外で仕事をしたい方のために、ドバイには数多くのコワーキングスペースがあります。
おすすめコワーキングスペース
ドバイの主要コワーキングスペース
【WeWork】
- 世界的に有名なコワーキング
- ドバイ市内に複数拠点
- 料金:1,800 AED〜/月(約7万円)
【LETSWORK】
- UAE発のコワーキング
- 柔軟なプラン
- 料金:1,200 AED〜/月(約5万円)
【Nasab Dubai】
- クリエイター向け
- アルサーカルアベニュー内
- おしゃれな空間
【DIFC Innovation Hub】
- 金融街DIFC内
- スタートアップ向け
- ネットワーキングイベント多数
カフェでのリモートワーク
ドバイのカフェはWi-Fi環境が整っており、仕事をする外国人も多いため、カフェワークも快適です。
- スターバックス:店舗数が多く、Wi-Fi安定
- Tim Hortons:広い席、電源あり
- %Arabica:おしゃれな空間
- 各ホテルのラウンジ:静かで集中できる
ドバイのショッピングモールはエアコンが効いていて涼しいので、夏場はモール内のカフェで仕事するのもおすすめです。Dubai Mallなら一日中いても飽きませんよ。
リモートワークビザのメリット・デメリット
ドバイでのリモートワークを検討する際は、メリット・デメリットを理解しておきましょう。
メリット
ドバイリモートワークのメリット
- 所得税ゼロで手取りが増える
- 治安が良く安心して生活できる
- インフラ充実で快適な生活環境
- 多国籍な環境でグローバルなネットワーク構築
- 欧州・アジア・アフリカへのアクセスが良い
- ビーチリゾートの環境で仕事ができる
- 1年ビザで長期滞在が可能
デメリット・注意点
ドバイリモートワークのデメリット
- 夏(6〜9月)は酷暑:外出困難、エアコン必須
- 生活費は安くない:特に家賃が高い
- 日本の税務上の注意:183日以上の海外滞在で非居住者判定の可能性
- アルコール制限:公共の場での飲酒不可
- VPN規制:一部のVPNサービスが使えない
- 車社会:公共交通機関はあるが車があると便利
日本の税務については、海外滞在日数や生活の本拠地によって判定が変わります。移住前に税理士に相談することを強くおすすめします。
日本の税金との関係
ドバイでリモートワークをする場合、日本の税金についても理解しておく必要があります。
非居住者になるための条件
日本の所得税を免れるためには、日本の「非居住者」になる必要があります。
- 183日ルール:年間183日以上海外に滞在
- 生活の本拠:日本に住所・生活基盤がないこと
- 帰国の意思:一時的な出国ではないこと
ドバイに移住しても、日本に住所を残していたり、家族が日本にいたりすると「居住者」と判定される可能性があります。詳しくは税理士に相談することをおすすめします。
本格的に移住するなら法人設立も検討
長期的にドバイを拠点にするなら、ドバイで法人を設立するという選択肢もあります。
- フリーゾーン法人:設立が簡単、法人税優遇
- 居住ビザ:法人設立で取得可能
- 銀行口座:法人名義で開設可能
詳しくはドバイ法人設立・フリーゾーン完全ガイドをご覧ください。また、ドバイ進出を検討する法人向けガイドもあわせて参考にしてください。
まとめ:ドバイでリモートワークを始めるには
ドバイは所得税ゼロ、高速インターネット、治安の良さ、国際的な環境と、リモートワーカーにとって理想的な条件が揃っています。月収約55万円以上の収入があれば、バーチャルワーキングビザで1年間の滞在が可能です。
この記事のポイント
- ドバイは「リモートワークしたい都市」世界1位
- 所得税ゼロで手取りが増える
- バーチャルワーキングビザは月収約55万円以上で申請可能
- ビザ費用は実費で約1,300 AED(約5.5万円)、1年間滞在可能
- 生活費は月30〜60万円程度
- コワーキングスペース、カフェが充実
- 本格移住なら法人設立も選択肢
ドバイ移住全般については、ドバイ移住完全ガイドで詳しく解説しています。ドバイで働く日本人の実態については、ドバイで働く日本人の実態もあわせてご覧ください。
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