「アブダビってどこの国?」「ドバイとは何が違うの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、アブダビはアラブ首長国連邦(UAE)の首都であり、7つの首長国のなかで最大の面積を誇る首長国です。「ドバイ」は同じUAEを構成する別の首長国で、アブダビからは車で約1時間半の距離にあります。
本記事では、アブダビの場所・基本情報から、ドバイとの違い、主要な観光スポット、経済構造、治安、日本からのアクセス方法まで、2026年の最新情報をもとにわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- アブダビがどこの国にあるのか(地理・位置関係)
- アブダビとドバイの違い(経済・雰囲気・物価など)
- アブダビの主要観光スポット
- アブダビの経済力と世界最大級の投資ファンド
- 2030年代オープン予定のディズニーランド計画
- 日本からアブダビへのアクセス方法
- アブダビの治安と安全性
目次
アブダビはどこの国にある?UAEの首都としての位置づけ
アブダビはアラブ首長国連邦(UAE:United Arab Emirates)を構成する7つの首長国のひとつであり、UAEの首都が置かれている都市です。つまり「アブダビはどこの国?」という問いに対する答えは、「アラブ首長国連邦(UAE)」となります。
アラブ首長国連邦(UAE)とは
UAEはアラビア半島の東南端に位置する連邦国家で、以下の7つの首長国によって構成されています。
- アブダビ(首都・最大面積)
- ドバイ(最大人口・経済都市)
- シャルジャ
- アジュマン
- ウンム・アル・カイワイン
- ラス・アル・ハイマ
- フジャイラ
それぞれの首長国には独自の首長(統治者)がおり、連邦政府のもとで一定の自治権を持っています。アブダビ首長国を治めるナヒヤーン家は、代々UAEの大統領を務めてきました。
アブダビの地理と位置関係
アブダビ首長国はUAE国土の約84%を占める最大の首長国で、面積は約67,340平方キロメートルです。これは日本の北海道(約83,450平方キロメートル)よりやや小さいくらいの広さになります。
| 項目 | アブダビ首長国 |
|---|---|
| 面積 | 約67,340 km²(UAE全体の約84%) |
| 人口(アブダビ市) | 約280万人 |
| 人口(首長国全体) | 約414万人 |
| 位置 | ペルシャ湾(アラビア湾)沿岸 |
| ドバイまでの距離 | 約150 km(車で約1時間半) |
| 気候 | 砂漠気候(夏は40℃以上、冬は20〜30℃) |
アブダビ市はペルシャ湾に突き出た島の上に位置しており、周辺には200以上の島々が点在しています。サディヤット島やヤス島など、観光・リゾート開発が進むエリアも多く存在します。
UAEと聞くと「ドバイ」をイメージする方が多いですが、実はUAEの首都はアブダビです。政治の中心はアブダビ、経済・観光の中心はドバイという役割分担がされています。
ドバイとの7つの違いを徹底比較
「アブダビとドバイは何が違うの?」という疑問を持つ方は非常に多くいます。同じUAEに属しながら、両都市はまったく異なる個性を持っています。主な違いを比較表で確認しましょう。
| 比較項目 | アブダビ | ドバイ |
|---|---|---|
| 政治的役割 | UAEの首都・政治の中心 | 経済・ビジネスの中心 |
| 経済の柱 | 石油産業(GDPの約36%) | 観光・不動産・金融(石油はGDPの約1%) |
| GDP | 約2,490億ドル | 約1,050億ドル |
| 面積 | 約67,340 km² | 約3,885 km² |
| 人口 | 約414万人(首長国全体) | 約400万人 |
| 雰囲気 | 落ち着いた文化都市 | 華やかで近未来的な商業都市 |
| 代表的ランドマーク | シェイク・ザイード・モスク | ブルジュ・ハリファ |
| 物価 | 両都市とも大きな差はない(観光エリアはやや割高) | |
| お酒の規制 | ドバイよりやや厳しい | 比較的自由(ライセンス店) |
| 政府系航空会社 | エティハド航空 | エミレーツ航空 |
経済構造の違い
最も大きな違いは経済構造です。アブダビは世界第6位の石油埋蔵量を持ち、石油収入がGDPの約36%を占めています。一方でドバイは石油がほとんど出ないため、早くから観光・不動産・金融・貿易といった非石油産業を育て、現在のGDPに占める石油の割合はわずか1%程度です。
ただし、アブダビもGDPの約64%は非石油セクターが占めており、近年は観光・テクノロジー・再生可能エネルギーなど多角化を積極的に進めています。
街の雰囲気と文化
ドバイが「世界一高いビル」「世界一大きなモール」など派手なエンターテイメント都市であるのに対し、アブダビは文化・伝統を重視した落ち着いた街です。ルーブル美術館の海外初の別館があることからもわかるように、文化施設への投資が盛んに行われています。
どちらが良い・悪いではなく、「刺激と華やかさのドバイ」「文化と落ち着きのアブダビ」という棲み分けがされています。
見逃せない主要観光スポット6選
アブダビには世界的に有名な観光スポットが数多くあります。ここでは特に注目度の高いスポットを厳選して紹介します。
シェイク・ザイード・グランド・モスク
アブダビ観光で絶対に外せないのが、シェイク・ザイード・グランド・モスクです。総工費約20億ディルハム(約840億円)をかけて建設された世界最大級のモスクで、最大5万人を収容できます。
- メインホールには世界最大級のシャンデリア(直径10m、高さ15m)
- 床には世界最大の手織り絨毯が敷かれている
- 入場料無料、一般観光客・非ムスリムも見学可能
- 営業時間:土〜木 9:00〜22:00、金 9:00〜12:00 / 15:00〜22:00
82個のドームと1,000本以上の柱が織りなす白亜の外観は息をのむ美しさで、夜のライトアップも必見です。
ルーブル・アブダビ
2017年にオープンしたルーブル・アブダビは、フランス・パリのルーブル美術館の世界初の海外別館です。建築家ジャン・ヌーヴェルが設計した「光のドーム」は、日光が幾何学模様のように差し込む幻想的な空間を演出しています。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ「洗礼者ヨハネ」など世界的名画を展示
- 入場料:大人65AED(約2,730円)
- 営業時間:10:00〜20:00(月曜定休)、木・金は22:00まで
- 場所:サディヤット島(アブダビ空港から車で約20分)
ヤス島のテーマパーク群
アブダビ空港から車で約15分のヤス島には、大型テーマパークが集結しています。
| テーマパーク | 特徴 |
|---|---|
| フェラーリ・ワールド | 世界最速ジェットコースター「フォーミュラ・ロッサ」(時速240km)が目玉の屋内テーマパーク |
| ワーナー・ブラザーズ・ワールド | バットマンやスーパーマンの世界観を楽しめる世界最大級の屋内テーマパーク |
| ヤス・ウォーターワールド | 40以上のアトラクションを備えたウォーターパーク |
| シーワールド・ヤス島 | 2023年オープンの海洋テーマパーク |
すべて屋内または空調完備の施設が多いため、夏場の猛暑でも快適に楽しめるのが大きな魅力です。
エミレーツ・パレス・マンダリン・オリエンタル
アブダビを代表する超高級ホテルで、宿泊しなくても館内のカフェやレストランを利用できます。金箔を使ったカプチーノ「パレス・カプチーノ」が名物で、豪華なアラビアン建築は一見の価値があります。
マングローブ国立公園
アブダビの自然環境を体感できるスポットです。カヤックやパドルボードでマングローブの水路を探索でき、都会の喧騒を離れた静かな時間を過ごせます。エコツーリズムに力を入れるアブダビならではの体験です。
アブダビは観光地としてはドバイほど知名度が高くありませんが、ルーブル美術館やモスクなど世界レベルの施設が揃っています。ドバイから日帰りで訪れることも可能ですので、UAE滞在中にぜひ足を運んでみてください。
世界有数の経済力を支える石油と投資ファンド
アブダビは観光都市としてだけでなく、世界有数の経済大国としての顔も持っています。その経済力の源泉は、石油産業と巨大な政府系投資ファンド(SWF)です。
石油埋蔵量は世界第6位
アブダビはUAE全体の石油埋蔵量の約95%を保有しており、世界第6位の埋蔵量を誇ります。この膨大な石油収入が、アブダビの経済基盤を支えてきました。
世界最大級の政府系ファンド
アブダビには複数の政府系投資ファンドが存在し、世界の金融市場で大きな影響力を持っています。
| ファンド名 | 運用資産規模 | 特徴 |
|---|---|---|
| アブダビ投資庁(ADIA) | 約1.1兆ドル(約165兆円) | 湾岸地域最大のSWF。グローバルに分散投資 |
| ムバダラ・インベストメント | 約3,000億ドル(約45兆円) | 2024年SWF投資額で世界首位。テクノロジーや再エネにも積極投資 |
2024年の世界の政府系ファンド運用残高は約13兆ドル(約2,000兆円)と過去最高を更新しましたが、そのなかでアブダビ系ファンドは投資額で世界トップクラスの実績を残しています。アブダビが「世界で最も裕福な都市のひとつ」と呼ばれる理由がここにあります。
アブダビの経済力は石油だけではありません。近年はテクノロジーや再生可能エネルギー分野への投資も活発で、経済の多角化が着実に進んでいます。UAE全体の経済安定性を下支えしているのは、実はアブダビの資金力です。
2030年代にディズニーランドが誕生予定
2025年5月、ウォルト・ディズニー社はアブダビの開発企業ミラルグループとの提携を公式発表し、ヤス島に世界で7番目・中東初のディズニーランドリゾートを建設することが決定しました。
アブダビ・ディズニーランドの概要
- 場所:ヤス島(フェラーリ・ワールド等の隣接エリア)
- 出資:ミラルグループが全額出資
- 設計:ディズニー「イマジニアリング」部門が担当
- 施設:テーマパーク、宿泊施設、レストラン、ショッピング
- 開業見込み:2030年代前半(設計1〜2年+建設4〜6年)
ヤス島はアブダビ空港から車で約15分、ドバイからも高速道路で約1時間半とアクセスが良好です。ディズニーランドの開業により、ヤス島周辺の不動産価格上昇も見込まれており、投資家からの注目度も高まっています。
9年連続「世界一安全な都市」の治安
海外旅行や移住を検討する際に最も気になるのが治安ですが、アブダビはNumbeoの犯罪指数ランキングで9年連続「世界で最も安全な都市」に選ばれています(2025年発表時点)。
治安が良い主な理由は以下の通りです。
- 厳格な法律と法執行:犯罪に対する罰則が厳しく、抑止力が高い
- 監視体制:街中の監視カメラ設置が徹底されている
- 警察力:警察官の巡回が頻繁に行われている
- 経済的安定:石油資産による国民の生活水準が高い
女性の一人歩きについても、観光エリアやショッピングモール内であれば昼夜を問わず比較的安全とされています。ただし、深夜の人通りの少ないエリアや工業地区は避けるようにしましょう。
なお、ドバイの治安について詳しく知りたい方は「ドバイで日本人が注意すべきポイント」も参考にしてください。
UAE全体が治安の良い国ですが、なかでもアブダビは世界トップクラスの安全性を誇ります。旅行はもちろん、移住先としても安心感のある都市です。
日本からアブダビへのアクセス方法
アブダビとドバイには、それぞれを拠点とする政府系の航空会社があります。アブダビのエティハド航空、ドバイのエミレーツ航空はどちらも世界的に高い評価を受けるエアラインです。日本からアブダビへは、エティハド航空が直行便を運航しています。
| 路線 | 出発空港 | 所要時間 | 運航頻度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 東京→アブダビ | 成田国際空港(NRT) | 約12〜13時間 | 毎日1便(デイリー運航) | 2026年6月16日よりA380導入決定 |
| 大阪→アブダビ | 関西国際空港(KIX) | 約12〜13時間 | 週5便〜デイリー運航 | 2023年就航 |
成田線では、2026年6月16日から世界最大の旅客機エアバスA380が投入される予定です。ファーストクラスの「ザ・レジデンス」など、さらに快適なフライト体験が期待されます。また、関西国際空港からも2023年に就航し、現在は週5便からデイリー運航へと拡大しています。
ドバイへのアクセスにも便利
アブダビ到着後、ドバイまでは車で約1時間半です。エティハド航空を利用してアブダビ経由でドバイを訪れるプランも人気があり、両都市を効率よく周ることができます。エティハド航空では「アブダビ・ストップオーバー」プログラムを提供しており、無料のホテル宿泊が付くプランもあります。
旅行前に知っておきたい基本マナーと注意点
アブダビはイスラム文化圏のため、旅行の際にいくつかのマナーを知っておくとスムーズです。
服装
ショッピングモールやレストランでは過度に露出の多い服装は避けましょう。モスク訪問時は女性はアバヤ(全身を覆うガウン)の着用が必要で、無料貸し出しが行われています。一般的な観光では、膝と肩が隠れる服装であれば問題ありません。
飲酒ルール
アブダビではドバイよりもお酒に関する規制がやや厳しめです。ライセンスを持つホテル内のバーやレストランでは飲酒可能ですが、公共の場での飲酒は禁止されています。
写真撮影
軍事施設や政府機関の撮影は禁止されています。また、現地の人(特に女性)を無断で撮影することはマナー違反となります。観光スポットでの撮影は基本的に自由です。
ビザ
日本国籍の方は30日以内の観光目的であればビザ不要で入国できます。パスポートの残存有効期間が6か月以上必要ですので、出発前に確認しておきましょう。
UAEは比較的オープンな国ですが、イスラム文化への敬意は大切です。基本的なマナーさえ守れば、日本人にとって非常に過ごしやすい環境ですよ。
UAEでの生活に興味が湧いたら
アブダビの魅力を知ると、UAE全体への関心が高まる方も多くいらっしゃいます。特に、税制面のメリットや安全な生活環境から、UAEへの移住を検討する日本人が増えています。
アブダビへの移住を具体的に検討されている方は「アブダビ移住ガイド」をご覧ください。
また、ビジネスや不動産投資を軸にUAEでの生活を始める場合、ドバイを拠点とするケースが多くなっています。ドバイは外国人が不動産を購入しやすい法制度が整っており、物件購入によるビザ取得も可能です。
- ドバイ移住完全ガイド【2026年版】 – ビザ、生活費、手続きを網羅
- ドバイ不動産投資ガイド – 利回り、購入方法、エリア選びを解説
アブダビもドバイも所得税・住民税がかかりません。日本と比べて手取りが大幅に増えるため、特に高所得者層にとってはUAE移住のメリットは大きいです。まずは情報収集から始めてみてください。
まとめ:アブダビは文化と経済が融合するUAEの首都
本記事の内容をまとめます。
この記事のまとめ
- アブダビはアラブ首長国連邦(UAE)の首都で、7つの首長国のなかで最大の面積を持つ
- ドバイとは異なり、石油産業を基盤とした経済大国で、GDPはドバイの約2倍以上
- ADIA・ムバダラなど世界最大級の政府系投資ファンドを擁する
- シェイク・ザイード・モスクやルーブル・アブダビなど世界レベルの観光スポットがある
- 2030年代にはヤス島にディズニーランドが開業予定
- 9年連続「世界で最も安全な都市」に選ばれた治安の良さ
- 日本からはエティハド航空の直行便(成田・関空発)で約12〜13時間
アブダビは華やかなドバイとはまた違った魅力を持つ都市です。文化・安全性・経済力の三拍子が揃ったアブダビは、観光先としてだけでなく、生活や投資の拠点としても大きなポテンシャルを秘めています。
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