ドバイにペットと移住|犬・猫の輸送手続き完全ガイド

「愛犬・愛猫と一緒にドバイに移住したい」——大切な家族であるペットを日本に残して移住するのは辛いですよね。ドバイへのペット帯同は可能です。ただし、日本とは異なる検疫手続きや書類が必要になります。この記事では、ドバイへの犬・猫の持ち込み手続き、必要書類、費用、現地でのペット生活まで詳しく解説します。

ドバイへペットを持ち込むための基本条件

ドバイに犬や猫を持ち込むためには、UAE環境水資源省の規定に従った手続きが必要です。まずは基本的な条件を確認しましょう。

持ち込み可能なペットの条件

ドバイ持ち込みの基本条件

  • 対象動物:犬、猫(その他の動物は別途確認必要)
  • マイクロチップ:ISO規格(15桁)のマイクロチップ装着必須
  • 狂犬病ワクチン:接種から30日以上経過、1年以内
  • 抗体検査:狂犬病抗体価が0.5 IU/ml以上
  • 年齢:生後4ヶ月以上
  • 健康状態:出発前10日以内の健康診断で問題なし

持ち込み禁止・制限のある犬種

ドバイでは一部の犬種の輸入が禁止または制限されています。

注意が必要な犬種

【輸入禁止犬種】

  • ピットブル
  • アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
  • ブラジリアン・マスティフ(フィラ・ブラジレイロ)
  • 土佐犬
  • アルゼンチン・ドゴ
  • その他、各首長国で指定された危険犬種

【注意】ミックス犬で上記犬種の血統が含まれる場合も制限対象となる可能性があります

金﨑 柊歩

禁止犬種を飼っている方は残念ですが、ドバイへの帯同は難しいです。ただし、ゴールデンレトリバー、柴犬、トイプードルなど一般的な犬種は問題なく持ち込めますよ。

ドバイへのペット輸送手続き【完全フロー】

ドバイへペットを連れていくための手続きは、出発の3〜6ヶ月前から準備を始める必要があります。以下のフローに従って進めましょう。

Step 1:マイクロチップの装着(出発3〜6ヶ月前)

まだマイクロチップを装着していない場合は、狂犬病ワクチン接種前に装着します。ISO規格(15桁)のマイクロチップが必要です。

  • 装着場所:動物病院
  • 費用:3,000〜5,000円程度
  • 注意:既にマイクロチップがある場合は番号を確認

Step 2:狂犬病ワクチン接種(出発3〜4ヶ月前)

マイクロチップ装着後、狂犬病ワクチンを接種します。

  • 接種時期:出発の30日〜1年前
  • 有効期限:接種から1年間(または3年用ワクチンの場合は3年)
  • 費用:3,000〜5,000円程度

Step 3:狂犬病抗体検査(出発2〜3ヶ月前)

ワクチン接種から30日以上経過後、指定検査機関で抗体検査を受けます。

狂犬病抗体検査について

【検査機関】

  • 一般財団法人 生物科学安全研究所
  • 農研機構 動物衛生研究部門

【必要な抗体価】0.5 IU/ml以上

【費用】約13,000円

【結果】約2〜3週間で発行

Step 4:UAE輸入許可の取得(出発1〜2ヶ月前)

UAE環境水資源省(Ministry of Climate Change and Environment)のウェブサイトからオンラインで輸入許可を申請します。

UAE輸入許可申請の流れ

【申請方法】

  • UAE環境水資源省ホームページからオンライン登録
  • 必要書類をアップロード
  • 申請料を支払い

【必要書類】

  • ペットのパスポートまたは健康証明書
  • 狂犬病ワクチン接種証明書
  • 狂犬病抗体検査結果
  • 飼い主のパスポートコピー

【費用】約200〜500 AED(約8,000〜20,000円)

【問い合わせ】

  • 電話:800 3050
  • メール:archives@moew.gov.ae

Step 5:輸出検疫証明書の取得(出発7日前)

出発前7日以内に、日本の動物検疫所で輸出検疫を受けます。

  • 予約:動物検疫所に事前予約(出発7日前まで)
  • 必要書類:輸出検査申請書、各種証明書
  • 検査内容:獣医師による健康診断
  • 発行書類:輸出検疫証明書(有効期限10日間)
金﨑 柊歩

輸出検疫証明書の有効期限は10日間と短いので、フライトスケジュールとの調整が重要です。余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

Step 6:航空輸送の手配

ペットの航空輸送には主に2つの方法があります。

航空輸送の選択肢

【機内持ち込み(小型犬・猫のみ)】

  • ケージ込みで8kg以下の場合
  • 機内持ち込みはエティハド航空でのみ可能
  • 費用:約2〜5万円

【貨物室(カーゴ)】

  • 大型犬や機内持ち込み不可の場合
  • エミレーツ航空はカーゴでの輸送のみ対応
  • 温度・気圧管理された貨物室で輸送
  • 費用:約10〜30万円(サイズ・重量による)

【ペット輸送専門業者】

  • 手続き代行から輸送まで一括サポート
  • 費用:約20〜50万円(全行程込み)

Step 7:ドバイ到着後の手続き

ドバイ到着後は、空港のCargo Village内の環境水資源省事務所でペットを受け取り、最終検査を受けます。

  • 書類確認:輸入許可証、輸出検疫証明書の確認
  • 健康チェック:獣医師による簡易検査
  • 費用:約100〜300 AED
  • 所要時間:通常1〜3時間

ドバイへのペット輸送にかかる費用の目安

ペットをドバイに連れていく際の費用を、項目別にまとめました。

ペット輸送費用の内訳(目安)

【日本での準備費用】

  • マイクロチップ装着:3,000〜5,000円
  • 狂犬病ワクチン:3,000〜5,000円
  • 抗体検査:約13,000円
  • 健康診断書(英文):5,000〜10,000円
  • 輸出検疫:無料

【UAE側の費用】

  • 輸入許可申請:8,000〜20,000円
  • 到着時検査:4,000〜12,000円

【航空輸送費】

  • 機内持ち込み:2〜5万円
  • 貨物室輸送:10〜30万円

【合計目安】15〜50万円(サイズ・輸送方法による)

金﨑 柊歩

ペット輸送専門業者に依頼すると高くなりますが、複雑な手続きを代行してもらえるので安心です。初めての方は業者利用をおすすめします。

ドバイでのペット生活

無事にドバイに到着したら、現地でのペット登録と生活環境について知っておきましょう。

ドバイでのペット登録

ドバイに到着後、Dubai Municipality(ドバイ自治体)でペットの登録を行う必要があります。

  • 登録場所:Dubai Municipality Veterinary Services
  • 必要なもの:ペットパスポート、マイクロチップ情報、飼い主のEmirates ID
  • 費用:約100〜200 AED
  • 有効期限:1年間(毎年更新必要)

ドバイのペット事情

ドバイでのペット飼育について、知っておくべきポイントをまとめます。

ドバイのペット文化

【イスラム文化との関係】

  • イスラム教では犬は不浄とされる場合がある
  • 犬を飼っているのは主に外国人(欧米人が多い)
  • 猫は比較的受け入れられている

【ペット可の住居】

  • 基本的にペット可。ただし、マンションやオーナーによってペット不可の場合もある
  • 原則可とはいえ、トラブルを避けるため入居時の確認は必須

【公共の場でのルール】

  • ビーチは犬禁止の場所が多い
  • ショッピングモールは基本的にペット不可
  • ドッグパークは増加傾向

ドバイのペット関連施設

  • 動物病院:Modern Vet、British Veterinary Hospital、Dubai Veterinary Hospital など多数
  • ペットショップ:Petzone、Pet’s Delight など
  • ドッグパーク:Barking Lot(Mirdif)、Mushrif Park Dog Park など
  • ペットホテル:My Second Home、Urban Paws など
金﨑 柊歩

ドバイは暑い時期(6〜9月)のお散歩は早朝か夜に限られます。日中は50度近くになることもあるので、ペットの熱中症には十分注意してくださいね。

ペット帯同で注意すべきポイント

よくあるトラブルと対策

ペット輸送のトラブル事例と対策

【書類不備で入国拒否】

  • 対策:出発前に全書類を再確認、専門業者に依頼

【フライト中のストレス】

  • 対策:直行便を選ぶ、事前にケージに慣れさせる

【暑さによる体調不良】

  • 対策:涼しい時期(10〜4月)の移住がおすすめ

ペット輸送専門業者の活用

手続きに不安がある場合は、ペット輸送専門業者の利用を検討しましょう。

  • Burden:ドバイへのペット輸送で評判の良い専門業者
  • PetAir:日本発のペット輸送専門
  • 日通(NX):海外引越しとペット輸送をセットで対応

日本への帰国時のペット検疫

将来的に日本に帰国する可能性がある場合、日本へのペット輸入条件も把握しておきましょう。日本は狂犬病清浄国のため、入国条件が厳しいです。

日本帰国時の注意点

  • マイクロチップ装着が必須
  • 狂犬病ワクチン2回以上接種
  • 抗体検査から180日以上経過後に入国可能
  • 事前届出(入国40日前まで)が必要
  • 条件を満たさない場合、最大180日間の係留検疫

帰国の予定がある場合は、ドバイ滞在中も狂犬病ワクチンの接種記録を継続しておくことが重要です。

まとめ:計画的に準備すればペットとのドバイ移住は可能

ドバイへのペット帯同は、手続きは複雑ですが不可能ではありません。出発の3〜6ヶ月前から計画的に準備を進めることで、愛するペットと一緒にドバイ生活をスタートできます。

この記事のポイント

  • ドバイへのペット持ち込みは可能(一部禁止犬種あり)
  • マイクロチップ・狂犬病ワクチン・抗体検査が必須
  • UAE輸入許可をオンラインで事前取得
  • 費用は15〜50万円程度(輸送方法による)
  • ドバイは基本的にペット可だが、入居時の確認は必須
  • 暑い時期のお散歩は早朝・夜に限定

ドバイ移住全般については、ドバイ移住完全ガイドで詳しく解説しています。ペット帯同での移住をお考えの方は、ドバイ移住の費用もあわせてご確認ください。

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