「ドバイに移住したいけど、病気になったらどうしよう」「英語で症状を説明できる自信がない」——そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、ドバイには日本語対応の医療機関があり、日本人医師も複数名在籍しています。この記事では、ドバイ在住者が実際に利用している日本語対応の病院から、医療保険の仕組み、緊急時の対応まで詳しく解説します。
目次
ドバイの医療水準は世界トップクラス
UAE政府は過去20年間にわたって医療インフラへの大規模な投資を続けており、ドバイは中東地域における医療ハブとしての地位を確立しています。
ドバイの医療環境の特徴
ドバイ医療の強み
- 世界各国から優秀な医師が集まる国際都市
- 最新の医療設備を備えた病院が多数
- ドバイ・ヘルスケア・シティに130以上の医療施設が集積
- メディカルツーリズムの受け入れ体制が充実
- 24時間対応の救急医療体制
2024年の世界医療ランキングでも、UAEは医療インフラの質で高い評価を受けています。特にドバイは、欧米の一流病院と提携した医療機関が多く、日本と同等以上の医療を受けられる環境が整っています。
ドバイの医療は想像以上に発展しています。日本では数ヶ月待ちの検査や手術も、ドバイでは数日〜数週間で受けられることが多いです。医療の質を心配する必要はありませんよ。
日本語対応のドバイの病院・クリニック
ドバイには日本人医師が在籍するクリニックや、日本語通訳サービスを提供する医療機関があります。ここでは、日本人が安心して受診できる主要な医療機関を紹介します。
さくらクリニック(SAKURA Medical and Dental Clinic)
中東で唯一の日系医科・歯科クリニックとして、2012年にドバイ・ヘルスケア・シティに開院しました。2024年10月に増床リニューアルし、より充実した医療サービスを提供しています。
さくらクリニック基本情報
【診療科目】
- 一般内科・総合医療相談
- 循環器内科
- 産婦人科
- 皮膚科
- 歯科(一般歯科、根管治療、小児歯科、矯正、インプラント)
- 健康診断・予防接種
【対応言語】日本語・英語
【所在地】Room 4005, Block B, Building No.64 Al-Razi, Dubai Healthcare City
【アクセス】メトロ グリーンライン Healthcare City駅から徒歩5分
【診療時間】
- 月〜水:9:00〜18:00
- 木:9:00〜12:00
- 土日:9:00〜18:00
- 金曜・祝日:休診
【予約】04-445-2875(予約制)
2024年11月からは、オランダ人医師(GP)、日本人医師(内科)、日本人歯科医師2名、アゼルバイジャン人歯科医師、シリア人矯正歯科医師の6人体制で運営されています。受付から診療まですべて日本語で対応してもらえるため、言葉の壁を感じることなく受診できます。
American Wellness Center
ドバイ在住の日本人女性内科医・福田淳子医師が2012年から診療を行っているクリニックです。日本語スタッフが在籍しており、日本人へのサポート体制が整っています。
American Wellness Center の特徴
- 日本人女性医師による診療
- 一般診療、ワクチン接種、小児科、産婦人科に対応
- 日本語スタッフ在籍
- 各種保険対応
特に女性やお子さんの診療では、日本人女性医師の存在は心強いですね。言葉だけでなく、日本の医療文化を理解している医師に診てもらえる安心感は大きいです。
その他の日本語対応医療機関
上記以外にも、以下の医療機関で日本語通訳サービスを利用できます。
- Mediclinic:UAE最大の医療グループ。一部施設で日本語通訳手配可能
- NMC Healthcare:日本語通訳サービスあり
- 各大型病院のインターナショナル部門:通訳手配のリクエスト可能
ドバイの医療保険制度
ドバイで生活するうえで、医療保険の理解は非常に重要です。UAEでは居住者に医療保険への加入が義務付けられています。
医療保険の種類と選び方
ドバイの医療保険の仕組み
【加入義務】
- ビザ取得者に医療保険への加入が必須
- 雇用主が従業員の保険を提供する義務あり
- フリーランス・自営業者は自己手配
【保険の種類】
- Essential Benefits Plan(EBP):最低限の補償
- Enhanced Plan:より広い補償範囲
- Comprehensive Plan:高額医療・海外治療もカバー
【年間保険料の目安】
- 基本プラン:2,000〜5,000 AED(約8〜20万円)
- 充実プラン:5,000〜15,000 AED(約20〜60万円)
- プレミアムプラン:15,000 AED以上
保険選びのポイント
医療保険を選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
- ネットワーク病院:利用したい病院が保険のネットワークに含まれているか
- 自己負担額(Deductible):1回の受診でいくら自己負担が発生するか
- カバー範囲:歯科、眼科、妊娠・出産は別途オプションの場合が多い
- 海外での医療:日本への一時帰国中の医療もカバーされるか
保険選びでよくある失敗は、歯科をカバーしていないプランを選んでしまうこと。ドバイの歯科治療は高額なので、歯科カバーは必須でつけることをおすすめします。
ドバイでの受診の流れ
ドバイでの病院受診は、日本とは異なる点がいくつかあります。スムーズに受診するために、流れを把握しておきましょう。
一般的な受診の流れ
ドバイでの受診ステップ
【Step 1】予約
- 電話またはオンラインで予約
- 保険情報を伝える
【Step 2】受付
- Emirates ID(または パスポート)を提示
- 保険カードを提示
- 初診の場合は問診票記入
【Step 3】診察
- 医師による診察
- 必要に応じて検査
【Step 4】会計
- 保険適用後の自己負担額を支払い
- クレジットカード利用可
【Step 5】薬の受け取り
- 院内薬局または指定薬局で処方薬を受け取り
日本との違い・注意点
- 予約制が基本:飛び込み受診は難しい(緊急外来を除く)
- 紹介状は不要:専門医への直接受診が可能
- 薬は院外処方が多い:大型薬局チェーン(Aster、Life Pharmacy等)で受け取り
- 診察料は高め:一般診察で300〜500 AED(約1.2〜2万円)が目安
緊急時の対応方法
万が一の緊急事態に備えて、緊急連絡先と対応方法を把握しておきましょう。
緊急連絡先
ドバイの緊急連絡先
- 救急車:998
- 警察:999
- 消防:997
- Dubai Health Authority(DHA)ホットライン:800 342
- 在ドバイ日本国総領事館:04-331-9191
主要な救急病院
- Rashid Hospital:政府系の主要救急病院
- Dubai Hospital:ドバイ中心部の大型病院
- Mediclinic City Hospital:ドバイ・ヘルスケア・シティ内
- American Hospital Dubai:24時間救急対応
緊急時は最寄りの救急病院に行くのが最優先です。言葉の問題は後から対処できます。スマホの翻訳アプリをダウンロードしておくと安心ですよ。
日本の薬をドバイに持ち込む際の注意点
日本で処方された薬や市販薬をドバイに持ち込む際は、規制に注意が必要です。
持ち込みが制限・禁止されている成分
要注意の医薬品成分
【持ち込み禁止・要許可】
- コデイン(一部の咳止め、鎮痛剤に含有)
- トラマドール(鎮痛剤)
- 睡眠薬・向精神薬の一部
- アンフェタミン系成分
【持ち込み可能(処方箋携帯推奨)】
- 一般的な風邪薬、胃腸薬
- 持病の治療薬(英文処方箋を携帯)
- 3ヶ月分以内の量
持病があり継続的に服用している薬がある場合は、英文の診断書と処方箋を日本の医師に作成してもらい、携帯することをおすすめします。
ドバイでの健康診断・予防接種
ビザ取得時の健康診断
ドバイでビザを取得する際は、健康診断(Medical Fitness Test)が必須です。
- 検査内容:血液検査(HIV、肝炎等)、胸部X線
- 費用:約300〜750 AED
- 所要時間:1〜2時間
- 結果:通常30分〜3日で発行
- ※プランにより費用と結果通知期間は異なる
予防接種
ドバイ在住者が受けておくべき予防接種は以下の通りです。
- 季節性インフルエンザ:毎年接種推奨
- COVID-19ワクチン:ブースター接種可能
- 子どもの定期接種:日本のスケジュールと異なる場合あり
さくらクリニックやAmerican Wellness Centerでは、日本語で予防接種の相談ができます。
ドバイ移住前に準備すべき医療関連事項
ドバイへの移住を検討している方は、以下の準備をしておくと安心です。
移住前の医療準備チェックリスト
- 持病がある場合は英文診断書・処方箋を取得
- 歯科治療は日本で済ませておく(ドバイは高額)
- 常備薬を3ヶ月分確保(英文成分表も用意)
- 予防接種記録(英文)を取得
- メガネ・コンタクトの処方箋を取得
- 海外旅行保険(移住初期用)の加入
特に歯科治療は日本で済ませておくことを強くおすすめします。ドバイの歯科は技術は高いですが、費用も高いです。虫歯治療1本で1〜2万円かかることも珍しくありません。
まとめ:ドバイの医療は日本人も安心して利用できる
ドバイには日本語対応の医療機関があり、医療水準も世界トップクラスです。さくらクリニックやAmerican Wellness Centerでは、言葉の壁を感じることなく受診できます。
この記事のポイント
- ドバイには日本語対応の医療機関が複数ある
- さくらクリニックは中東唯一の日系クリニック
- 居住者は医療保険への加入が義務
- 緊急時は998(救急車)に電話
- 移住前に歯科治療と常備薬の準備を
医療面での不安を解消できれば、ドバイ移住へのハードルはぐっと下がるはずです。ドバイでの生活全般について詳しく知りたい方は、日本人がドバイ生活で気をつけるべきポイントもあわせてご覧ください。
ドバイ移住に関するご相談は、LINE無料相談で承っています。医療保険の選び方や、日本語対応病院の最新情報もお伝えできますので、お気軽にお問い合わせください。