「ドバイってどこの国?」「ドバイは国なの?都市なの?」――世界的に有名でありながら、意外と正確に答えられる人は多くありません。
結論からお伝えすると、ドバイは「国」ではなく、アラブ首長国連邦(UAE)という国を構成する7つの首長国の一つです。UAEの首都はドバイではなくアブダビ。ドバイは経済・観光の中心地として世界的に知られていますが、あくまでUAEの一部です。
この記事では、ドバイの正確な位置づけからUAEの仕組み、地理・気候・経済・文化まで、基礎情報を2026年の最新データとともにわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- ドバイは国ではなく、UAEの首長国の一つであること
- UAE(アラブ首長国連邦)の仕組みと7つの首長国
- ドバイの場所・面積・人口・気候などの基本データ
- 石油に頼らないドバイ経済の特徴
- 日本からドバイへのアクセス方法
- ドバイが世界中から注目される理由
目次
ドバイは「国」ではない|正しい位置づけを理解しよう
ドバイは独立した国家ではありません。正式には「ドバイ首長国」と呼ばれ、アラブ首長国連邦(United Arab Emirates=UAE)を構成する7つの首長国の一つです。
UAEは1971年12月に、アブダビとドバイを中心とする6つの首長国が統合して誕生した連邦国家です。翌1972年にラアス・アル=ハイマが加わり、現在の7首長国体制となりました。
イメージとしては、アメリカの「州」に近い仕組みです。各首長国は首長(シェイク)が統治し、それぞれが独自の法律や経済政策を持ちながらも、外交・国防などは連邦政府が担っています。
ドバイを『国』と思っている方はとても多いです。正確には、UAEという国の中にあるドバイ首長国の中心都市がドバイ。この違いを押さえておくと、ビザや法律の話もスムーズに理解できますよ。
UAEの首都はアブダビ(ドバイではない)
もう一つよくある誤解が「ドバイがUAEの首都」というもの。UAEの首都はアブダビです。アブダビはUAE最大の面積を持つ首長国であり、連邦政府の所在地でもあります。
ドバイは経済規模や知名度ではUAE最大の都市ですが、政治の中心はアブダビが担っています。日本で例えるなら、東京(経済の中心)と京都(歴史的な首都)のような関係をイメージするとわかりやすいかもしれません。
UAE(アラブ首長国連邦)を構成する7つの首長国
UAEは以下の7つの首長国で構成されています。それぞれが独自の特色を持っています。
| 首長国 | 特徴 | 面積(概算) |
|---|---|---|
| アブダビ | UAE最大の首長国。連邦の首都であり、石油資源の大半を保有。ルーヴル・アブダビなど文化施設も充実 | 約67,340km2 |
| ドバイ | UAE最大の都市。経済・観光の中心地。ブルジュ・ハリファやパーム・ジュメイラで有名 | 約4,114km2 |
| シャルジャ | 文化・教育の中心。ユネスコの「文化首都」に選出された歴史ある首長国 | 約2,590km2 |
| アジュマーン | UAE最小の首長国。近年は開発が進み、ドバイのベッドタウンとしても機能 | 約259km2 |
| ウンム・アル=カイワイン | 静かな漁業の町として知られる。観光開発が進行中 | 約777km2 |
| ラアス・アル=ハイマ | 山岳地帯を持つ自然豊かな首長国。アドベンチャーツーリズムが人気 | 約1,684km2 |
| フジャイラ | UAE唯一のインド洋(オマーン湾)に面する首長国。ダイビングスポットとして人気 | 約1,165km2 |
7首長国のうち、アブダビがUAE全体の面積の約80%を占めています。一方、経済活動や人口ではドバイが突出しており、UAEのGDPの約30%をドバイ一都市で生み出しています。
ドバイの場所と地理|地図で見る位置関係
ドバイはアラビア半島の東部、ペルシャ湾(アラビア湾)の南岸に位置しています。中東エリアの中でもアジアとヨーロッパ、アフリカを結ぶ交通の要所にあたります。
周辺国との位置関係
- 西・南:サウジアラビアと国境を接する
- 東:オマーンと国境を接する
- 北:ペルシャ湾を挟んでイランと向かい合う
- 近隣国:カタール、バーレーン、クウェートなどの湾岸諸国
ドバイは「中東」と聞くと砂漠のイメージが強いですが、実際にはペルシャ湾に面した美しい海岸線を持ち、リゾートエリアとしても世界的に人気があります。
日本からの距離と時差
日本(東京)からドバイまでの直線距離は約7,800km。時差はマイナス5時間です(日本が正午のとき、ドバイは午前7時)。
日本とドバイの間にはエミレーツ航空が直行便を運航しており、フライト時間は約11〜12時間です。2026年現在、羽田のみならず成田からも直行便は毎日出ています。関西国際空港からも直行便が就航しており、日本からのアクセスは良好です。
エミレーツ航空の直行便なら約11時間。羽田・成田・関空の3空港から毎日就航しているのでアクセスも抜群です。時差も5時間と比較的小さいので、日本とのビジネスや家族との連絡も取りやすい環境です。なお、JALのコードシェア便はエミレーツと同じ飛行機ですので、JALのマイルを貯めたい方はJAL便名で予約するのもおすすめです。
ドバイの基本データ|面積・人口・言語・通貨
| 項目 | データ |
|---|---|
| 正式名称 | ドバイ首長国(Emirate of Dubai) |
| 所属国 | アラブ首長国連邦(UAE) |
| 面積 | 約4,114km2(東京都の約1.9倍) |
| 人口 | 約400万人(2025年時点) |
| 公用語 | アラビア語(英語が広く通用) |
| 通貨 | UAEディルハム(AED) 1AED ≒ 約42円 |
| 宗教 | イスラム教(外国人は信仰の自由あり) |
| 気候 | 砂漠性気候(夏は45度超、冬は20〜25度) |
| 首長 | シェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム |
人口の約90%が外国人
ドバイ最大の特徴の一つが、人口の約90%が外国人という点です。インド、パキスタン、バングラデシュ、フィリピンなど、世界200か国以上の人々が暮らしています。
このため、ドバイでは英語が共通言語として広く使われており、アラビア語ができなくても日常生活に大きな支障はありません。日本人にとっても生活しやすい多文化都市です。
気候の特徴|ベストシーズンは11月〜3月
ドバイは砂漠性気候に属し、夏(6〜9月)は気温が40〜50度に達することもあります。一方、冬(11〜3月)は20〜25度と快適で、この時期がベストシーズンです。年間を通じて雨はほとんど降りません。
ただし、夏場でもショッピングモールやオフィスなど室内はしっかり空調が効いており、屋内での生活には支障がありません。ドバイが「室内型の都市」と呼ばれるのはこのためです。
石油に頼らない経済モデル|ドバイの産業構造
「ドバイ=石油で潤っている」というイメージは、実は大きな誤解です。
確かにUAE全体では石油資源が豊富ですが、その大半はアブダビ首長国が保有しています。ドバイのGDPに占める石油関連収入の割合はわずか1%程度。ドバイは早くから石油に頼らない経済モデルを構築してきました。
ドバイ経済を支える主要産業
- 不動産・建設:世界最大級の開発プロジェクトが常に進行中
- 観光・ホスピタリティ:年間1,700万人以上の国際観光客が訪問
- 貿易・物流:ジュベル・アリ港は世界最大級のコンテナ港
- 金融:ドバイ国際金融センター(DIFC)にグローバル企業が集積
- 航空:エミレーツ航空の本拠地。ドバイ国際空港は国際旅客数で世界トップクラス
- テクノロジー:フリーゾーンを活用したIT・スタートアップ企業の誘致
特に1980年代以降、当時の首長は「石油はいずれ枯渇する」と見据え、航空・港湾・フリーゾーンの3つのインフラを重点的に整備しました。この先見性が、現在のドバイの繁栄を支えています。
ドバイの経済戦略は本当にユニークです。石油がほぼない中で、『世界中から人・モノ・お金が集まる都市』を作り上げました。税制優遇やフリーゾーン制度など、ビジネスを呼び込む仕組みが非常によく設計されています。
ドバイが世界から注目される5つの理由
近年、ドバイは観光だけでなく、移住先・投資先・ビジネス拠点としても世界中から注目を集めています。その理由を5つに整理しました。
1. 所得税・キャピタルゲイン税がゼロ
ドバイ(UAE)には個人所得税がありません。給与や投資収益にかかる所得税、不動産売却益に対するキャピタルゲイン税も非課税です。この税制メリットは、世界中の富裕層や投資家がドバイに集まる最大の理由の一つです。
2023年に法人税(9%)が導入されましたが、フリーゾーン内の適格所得は引き続き0%が適用されるケースもあり、依然として世界でもトップクラスの税制優遇環境を維持しています。
2. 治安の良さ
ドバイは世界的に見ても犯罪率が非常に低い都市です。厳格な法執行と監視カメラの整備により、女性の一人歩きや深夜の外出も比較的安全とされています。
詳しくは「ドバイの治安ガイド」で解説していますが、日本人にとっても安心して生活できる環境が整っています。
3. 世界有数の国際都市
人口の90%が外国人というドバイは、まさに世界有数の国際都市です。200か国以上の人々が暮らしているため、多文化に対する寛容さがあり、外国人が溶け込みやすい環境が自然と形成されています。
英語が共通言語として機能しているため、言語のハードルも低く、ビジネスも日常生活も英語で完結します。
4. 成長し続ける不動産市場
ドバイの不動産市場は、人口増加と経済成長を背景に活況が続いています。年間1日あたり約1,000人が流入しているとされ、住宅需要は高水準を維持しています。
外国人でも不動産を購入・保有できる制度が整備されており、不動産投資を通じて長期居住ビザ(ゴールデンビザ)を取得することも可能です。詳しくは「ドバイ不動産投資ガイド」をご覧ください。
5. インフラと生活の質
世界最大のショッピングモール「ドバイ・モール」、世界一高い建物「ブルジュ・ハリファ」(高さ828m)、人工島「パーム・ジュメイラ」など、ドバイは世界最大級・世界初のプロジェクトを次々と実現してきました。
生活インフラも高水準で、国際的な病院・学校が揃い、日本食レストランや日本人コミュニティも存在します。
ドバイに実際に住んでみると、想像以上に快適です。物価も日本と大きくは変わらず、税金がかからない分、手取りが増えるイメージですね。日本人の移住者も年々増えています。
ドバイの歴史|漁村から世界都市への変貌
現在の華やかなイメージからは想像しにくいですが、ドバイはもともと小さな漁村でした。ドバイが大きく変わった歴史を簡単に振り返ります。
ドバイ発展の年表
| 年代 | 出来事 |
|---|---|
| 1830年代 | マクトゥーム家がドバイを統治開始。真珠採取と漁業が主な産業 |
| 1966年 | ドバイ沖で海底油田を発見 |
| 1971年 | UAEの一部として独立(イギリスの保護領から脱却) |
| 1979年 | ジュベル・アリ港が開港。貿易ハブとしての地位を確立 |
| 1985年 | エミレーツ航空が設立 |
| 1999年 | ブルジュ・アル・アラブ完成。ドバイの象徴に |
| 2001年 | パーム・ジュメイラ建設開始 |
| 2010年 | ブルジュ・ハリファ完成(世界一の高さ828m) |
| 2021年 | ドバイ万博(Expo 2020 Dubai)開催 |
| 2040年 | ドバイ都市マスタープラン2040の目標年 |
わずか50年ほどで漁村から世界有数の大都市へと変貌を遂げたドバイ。この急速な発展は「ドバイの奇跡」とも呼ばれ、都市開発・経済戦略のモデルケースとして世界中で研究されています。
ドバイの文化とルール|イスラム圏ならではの注意点
ドバイは国際都市として開放的である一方、イスラム教を国教とするUAEの一部であることを忘れてはいけません。旅行者や移住者が知っておくべき文化的なポイントを紹介します。
知っておきたいドバイの文化・ルール
- ラマダン(断食月):イスラム暦に基づく約1か月間、日の出から日没まで飲食を控える。非イスラム教徒も公共の場での飲食は控えるのがマナー
- 服装:ビーチやプール以外の公共の場では、肩や膝を覆う服装が推奨される。ショッピングモールやモスクでは特に注意
- 飲酒:ライセンスを持つレストランやホテルでの飲酒は可能。公共の場での飲酒や酩酊は違法
- 写真撮影:軍事施設や政府関連の建物の撮影は禁止。現地の人を無断で撮影することも避ける
- 公共の場での愛情表現:キスやハグなどの過度な愛情表現は公共の場では控える
これらのルールを守れば、ドバイは非常に快適に過ごせる都市です。詳しくは「ドバイで日本人が注意すべきポイント」もあわせてご確認ください。
ルールと聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、実際には観光客向けにかなり緩和されています。常識的なマナーを守っていれば問題ありません。ただし、ラマダン期間中は飲食の配慮が必要です。
日本からドバイへのアクセス方法
日本からドバイへは、直行便と経由便の2つの選択肢があります。
直行便
| 航空会社 | 出発地 | フライト時間 | 運航頻度 |
|---|---|---|---|
| エミレーツ航空 | 東京(羽田) | 約11時間 | 毎日 |
| エミレーツ航空 | 東京(成田) | 約11時間 | 毎日 |
| エミレーツ航空 | 大阪(関西) | 約11時間 | 毎日 |
| JAL(コードシェア) | 東京(成田・羽田) | 約11時間 | エミレーツ便と同じ機材で運航 |
経由便
カタール航空(ドーハ経由)、シンガポール航空(シンガポール経由)、タイ航空(バンコク経由)などの経由便も利用可能です。直行便より時間はかかりますが、航空券が安くなることがあります。
ドバイ国際空港(DXB)は市内中心部から車で約15分とアクセス良好。メトロ(レッドライン)でも直結しており、到着後の移動もスムーズです。
ドバイと日本の関係
日本とUAEは1971年のUAE建国以来、良好な外交関係を維持しています。経済面での結びつきも強く、多くの日本企業がドバイに拠点を置いています。
- 在留邦人数:UAE全体で約5,300人(2025年10月時点)。その多くがドバイに在住
- 日本企業:トヨタ、ソニー、日立など大手企業がドバイに中東拠点を設置
- 日本食:UAE全体で約340店舗以上の日本食レストランが存在(2022年時点)。大半はドバイに集中
- 日本人学校:ドバイ日本人学校(小・中学部)が運営されている
近年は個人の移住者も増加傾向にあり、投資家・フリーランス・リモートワーカーなど、さまざまなバックグラウンドの日本人がドバイで生活しています。
ドバイの日本人コミュニティは年々大きくなっています。日本食スーパーやラーメン店も増え、日本語対応の病院もあります。完全に日本と同じとはいきませんが、想像以上に日本人が暮らしやすい環境が整ってきていますよ。
「ドバイに住む」という選択肢
ここまで読んで、ドバイの基礎情報はご理解いただけたかと思います。最後に、「ドバイに興味を持った方」への次のステップをご紹介します。
ドバイ移住を検討する方へ
ドバイへの移住は、正しい情報と準備があれば決して難しいものではありません。ビザの取得方法、生活費、住居選びなど、移住に関する情報は「ドバイ移住完全ガイド」で網羅的にまとめています。
ドバイの不動産に興味がある方へ
不動産投資を通じてドバイの居住ビザを取得する方法もあります。所得税ゼロの環境で資産形成ができる点は、多くの投資家が注目しているポイントです。詳しくは「ドバイ不動産投資ガイド」をご覧ください。
また、ドバイに富裕層が集まる背景についてもっと知りたい方は「ドバイに金持ちが多い理由」も参考になります。
ドバイの基本をおさらい
- ドバイは国ではなく、UAE(アラブ首長国連邦)の首長国の一つ
- UAEの首都はアブダビ(ドバイではない)
- 人口約400万人、そのうち約90%が外国人
- 所得税・キャピタルゲイン税がゼロ
- 日本から直行便で約11時間、時差は-5時間
- 石油に頼らない多角的な経済モデル
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