近年、税金の安い国に法人設立をして移住をする流れが、
経営者や投資家の中で密かに流行っています。
税金対策で海外移住をする国だと、ドバイ及びアラブ首長国連邦やシンガポール、マレーシアなどが有名です。
今回は、税金の安い国の1つであるカタール移住に関する条件やメリットについて徹底解説していきます。
[box class=”box29″ title=”簡単にまとめると”]
- カタールでは所得税がかからない
- 法人税は10%
- 治安は非常に良い
- 砂漠気候で非常に夏は暑い
- 外国人が多く日本人も馴染みやすい
- ドバイに似ている点が多い
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カタールはどんな場所?
アラビア半島から突き出した部分に位置する国です。
ドバイから約600km離れた場所に存在します。
国土面積は、約1万1000km²で、茨城県二個分ほどの大きさです。
国土の大部分は砂漠で、町中にも砂が飛来してきます。
人口は、2020年時点で、288万人です。
しかし、純カタール人は、10%程度しかいません。
アラブ首長国連邦と同じで、外国人比率の高い国と言えるでしょう。
首都はドーハで、近代的な街並みが特徴的です。
また、全人口の8割がこのドーハに居住していると言われていて、
非常に栄えています。
東京からは、約8300km離れています。
フライト時間は、直行便の場合だと、11時間ほどになります。
(偏西風の影響もあり復路ではフライト時間が1~2時間短くなります)
時差は、東京の5時間遅れです。
主要な航空会社だと、エティハド航空やカタール航空、スリランカ航空が挙げられます。
公用語は、アラビア語になります。
しかし、移民が多く、英語でのコミュニケーションも重んじられています。
2022年にFIFAワールドカップが、カタールにて開催されることもあり、
現在、非常に注目を集めている国です。
カタール移住にはどんなメリットがあるの?
日本人でカタールに移住している方は正直多くありません。
また、カタールにまつわる情報も非常に少ないです。
しかし、知られていないだけでカタール移住には隠された魅力が存在します。
税金が安い
カタールでは、所得税がありません。
労働者は、税額控除なしで給与を手に入れることができます。
また、法人税も10%であり、日本の23.2%と比べても非常に安いです。
更に、固定資産税や海外所得に対しての課税もありません。
日本からカタールに移住することで収入を大幅に増やすことができるかもしれません。
カタールの税制は日本と比べると非常に魅力的です。
しかし、アラブ首長国連邦は、カタール以上に税金が安く、法人税も存在しません。
カタール移住前にアラブ首長国連邦も検討することをおすすめします。
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犯罪が起きにくい
カタールは世界で最も犯罪率が低い国の1つです。
2021年には、 GlobalFinance誌によって世界で3番目に安全な国に選ばれました。
世界平和度指数2021は、カタールを中東、北アフリカ周辺地域で
最も平和な国としてランク付けしました。
実際、最上級に良い治安を求めて、世界各国からカタールに移住する人が多いです。
海外生活をする日本人にとって、治安の良さは死活問題なので、
大きなメリットと言えるでしょう。
教育環境が優れている
富裕層のために様々な学校が用意されています。
ドーハには、現地校だけではなく、
イギリス式カリキュラムの学校や、インターナショナルスクールが多くあります。
また、英語が日本よりも圧倒的に身近なので、お子さんが小さい時から
英語力を高めることができます。
治安も非常によいため、家族での移住も安心できます。
カタール移住にはどんなデメリットがあるの?
カタール移住には、沢山のメリットが存在しましたが、
もちろん、デメリットも存在します。
以下では、カタールでの生活で発生するデメリットについて解説していきます。
カタール移住後に、欠点で悩まないようにするために、しっかり把握しておきましょう。
異常な暑さ
カタールの夏は、日本の夏と比べものにならないレベルで暑いです。
最高気温は50度近くまで上昇することもあり、日中に出歩くことは現実的ではありません。
また、国土が海に囲まれているため、砂漠地帯の割に湿度は高いです。
基本的に移動は、車を使う場合が多いです。
ホテル不足
カタールには、外国人向けのホテルが少なく、カタールワールドカップなどの際にはホテルがパンクしてしまうことがあります。
理由としては、ホテル建設の際にレギュレーションがあり、ホテルの増設が容易でないことが挙げられます。
しかし、住宅は様々な様式のものがあり、比較的容易に探せます。
物価が日本よりも高い
ドーハの物価は、日本の約1.3~1.5倍です。
特に外食は日本との価格差が顕著に出ます。
パスタで、2500~3000円程します。
しかし、自炊をすることで生活コストを大きく下げることも可能です。
交通網の悪さ
電車やバスも日本のように発達しておらず、車での移動が余儀なくされます。
車は車で、カタールの運転マナーは非常に悪く、
割り込みやウィンカー無しは日常茶飯事で、
非常に運転に気を使わなくてはいけません。
事故率も日本の倍以上にあります。
移動が大変な国と言えるでしょう。
カタール移住までの手順
これまでに、カタール移住のメリットやデメリットについて解説していきました。
既にカタール移住に興味が湧いた方もいらっしゃるかもしれません。
以下では、実際にカタールに移住をする際の流れを、雇用者・被雇用者に分けて解説していきます。
就職活動・法人設立準備
外国人がカタールに移住するには、基本的に、現地で社員として雇ってもらうか、
自身でカタールに法人を設立するかのどちらかになります。
就職活動
知り合いの紹介や、インターネット内で求人を探すのが主流です。
カタール日本人コミュニティなどもチェックしてみると、実りがあるかもしれません。
カタールは、平均給与も400万円前後と、世界水準で考えると低くないため、
インドやパキスタンから沢山の人々が職を求めて移住してきます。
法人設立準備
カタールにてご自身が代表となり法人を設立します。
そのためには、現地の税制、会社法を理解する必要があります。
また、エージェントを利用して政府とやりとりをすることでスムーズに法人開設ができると言えるでしょう。
[box class=”box33″ title=”カタールで起業の注意点”]
外国人がカタールで会社を設立するには、
会社の株式の51%をカタール国民が保有する必要があります。
外国人が保有できるのは、最高41%となっています。[/box]
[box class=”box1″]しかし、以下業種は外国人の、会社株式の100%保有を認めています。
- 農業
- 経営コンサルティング
- 技術サービス
- 文化
- スポーツ
- エンターテインメント
- 流通サービス
- 天然資源の開発と探査
- 教育
- 健康
- 情報技術
- 製造業
- 観光
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書類の提出
法人開設、就職及び、VISA発行に必要な書類を提出します。
エージェントや雇用者を通して、
日本からオンライン上で書類を提出していただくことも可能でございます。
被雇用者の場合
VISA申請に、以下書類が必要となります。
- カタールの雇用主からの雇用契約
- オリジナルのパスポート(およびコピー)
- パスポートサイズの写真4枚
- VISA申請用紙
雇用者の場合
VISA申請に、以下書類が必要となります。
- 会社登記書類
- オリジナルのパスポート(およびコピー)
- パスポートサイズの写真4枚
- VISA申請用紙
入国
書類などを提出して頂いたら、仮の入国VISAが発行されます。
これにより、カタールに入国することができます。
カタールに入国後、健康診断や指紋登録などの手続きを行い、
正式にVISA発行となります。
健康診断の受診
病に侵されていないか、致命的な病気がないか、検査を受ける必要があります。
日本の人間ドックのようなもので、体の隅々まで検査されます。
ここで、異常があるとVISA取得ができないことが稀にあります。
指紋登録
カタールでは、外国人による犯罪を防ぐため、
外国人居住者全員に、指紋検査を行っています。
また、この指紋をもとにカタールの在留カードを発行してもらいます。
健康保険に入る
カタールでの居住VISA取得には、民間の保険に入る必要があります。
どの程度の保障がつくのかによって、
大きく価格が変わってきます。
最安値のものですと、5万円ほどで加入できますが、病院によく行かれる方は、
等級の高い20万円ほどの保険に加入することをおすすめいたします。
在留カード取得
以上の検査で問題なかった場合、在留カードが発行されます。
これにて晴れて正式にカタールの居住者となります。
携帯電話や不動産、車の購入もこの在留カードを使って契約をしていきます。
非常に重要なカードです。
家を借りる・もしくは買う
在留カードもあるので物件の契約もできます。
カタールで生活するための住宅を確保しましょう。
2LDKのマンションであれば、首都ドーハ内で家賃の相場は25~40万円ほどです。
分譲マンションの場合ですと、
5000万円からという感じになっています。
日本とあまり値段は変わらないかと思います。
カタール移住をおすすめできる人
カタール移住は、どんな人に適しているのかを解説していきます。
以下に当てはまる人は、移住後の生活を楽しめる可能性が非常に高いです。
カタール移住により、人生をより良くできるかもしれません。
時間や場所を選ばずに仕事ができる人
時間や場所に縛られずに仕事ができる方は、
カタール移住をおすすめできます。
流石に、カタールからだと頻繁に日本に帰るというのは現実的ではなく、また時差も、
5時間ほどあるため自由な働き方をしている人に、移住をおすすめしたいです。
しかし、カタールで収入源さえ確保できてしまえば、個人の所得税はゼロのため
日本よりも多くの利益を享受できるでしょう。
所得税を多く支払っている人
上記にもある通り、カタールには所得税がありません。
法人を設立し、カタール移住をすることで、収入を大幅にアップできる可能性があります。
また、法人税も10%と日本の23.22%と比べても非常に安いです。
非居住者扱いになった場合(日本の国税局の扱いによって変わります)
日本の所得税を支払う義務が無くなります。
[alert title=”注意”]あくまでも参考程度にお願いします。
当社は、以下の内容について一切の責任を負いません。[/alert]
[box class=”box32″ title=”非居住者になるための条件“][list class=”ol-circle li-accentbdr acc-bc-before”]
・日本に180日以上滞在していない
(日本の法律では他国のように滞在日数による、
非居住者の明確な基準はないのであくまで目安です。)
・日本に生活拠点がないこと
・日本に事業拠点がないこと
・現地法人で売り上げを立てている
[/list][/box]
カタールよりも日本に近くて、より住みやすく、
法人税も所得税もゼロな最強な国があります。
詳しくは以上をご覧ください。
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旅行が好きな人
カタールは世界の中継地としての役割を果たしているため、
ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど、様々な国への航空便が通っています。
そのため、日本に住んでいる時と比べて、旅行に行きやすくなると言えるでしょう。
また、近年、日本人に人気な旅行先の1つであるエジプトもドーハから
飛行機で、3時間ほどでいけるため、非常に魅力的と言えるでしょう。
また、旅行が好きな人は、多様性にも富んでいる場合が多く、
カタールの文化に慣れやすいと言えるでしょう。
カタール移住をおすすめできない人
カタール移住に限った話ではなく、海外移住に、リスクはつきものです。
以下では、移住をおすすめできないかもしれない人の例を紹介させて頂きます。
せっかく移住を果たしたのに、
「聞いていた話と違う」なんてことにならないようにしっかり確認しておきましょう。
日本から出たくない人
日本からカタールまでの距離は、約8100kmです。
移動時間も全て合わせると13時間以上かかります。
そのため、日本に頻繁に帰るというのは、あまり現実的ではありません。
どうしても日本に居続けたいという方にはあまりおすすめ出来ません。
そのような方には台湾移住やシンガポール移住がおすすめできます。
お酒が大好きな人
カタールはイスラム教国家ということもあり、
お酒の販売・所持・摂取が厳しく制限されています。
指定されたバーやレストラン以外では注文することができません。
また、お酒や豚肉なども指定された専門の店でないと購入できません。
日本のようにコンビニやスーパーなどでは、お酒や豚肉は売られていません。
カタール移住に関するQ&A
海外移住は、通常であれば、人生の一大イベントです。
中には、不安で仕方がないという方もいらっしゃるかも知れません。
以下では、よく聞かれる質問や、実際に私が移住した際に
疑問を持った点を紹介させていただきます。
カタールは宗教的制約の強い国ですか?
カタールは日本と比べると宗教的制約の強い国であると言えるでしょう。
なぜなら、豚肉やアルコールの摂取が難しく、
また公共の場でキスやハグも禁じられています。
しかし、首都ドーハでは、外国人比率が高く、
カタールの田舎の方と比べると開放的な雰囲気があるため
そこまで神経質になりすぎなくても大丈夫なのではないかと思います。
一日本人として恥ずべき行為を避ければ、トラブルも回避できそうです。
カタール移住にかかる期間はどのくらいですか?
カタールは、国を挙げて外国人の招致を行っています。
法人設立からのVISA取得の場合、遅くとも3ヶ月以内に移住が完了できます。
カタール移住は難しいですか?
カタール移住は、他の国に比べると、難易度は低いです。
なぜなら、治安がとても良く、
外国人比率の高い国として日本人も馴染みやすいからです。
また、首都ドーハは非常に栄えており、
お金を出せばほとんどのものが買えます。
不便に感じる場面は、
一般的な海外移住生活に比べて少ないのではないかと考えられます。
【まとめ】カタール移住のメリットや条件
カタール移住には、所得税が免除されることを筆頭にメリットが沢山存在します。
また日本人にとって重要なポイントである治安の良さというところも抑えられるので、
初めての海外移住をされる方には、非常におすすめな国だと言えるでしょう。
ただ、カタール移住に興味がある人は、ドバイ移住も是非検討してみていただきたいです。
税金の安さ、利便性、治安の良さ、物価どれをとってもドバイの位置するアラブ首長国連邦が勝ります。
以上を参考にしてみて下さい。
それでは、皆さんの移住生活の御健闘をお祈り申し上げます。
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