ポルトガルは西ヨーロッパのスペインと国境を接する国です。温暖な気候で、移住先として人気を集めています。
ポルトガルでは外国人でも永住権の取得が可能です。永住権を取得するには、まずはポルトガルの「ゴールデンビザ」の取得が必要です。
今回はこのビザに関して、概要や取得条件などを詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧になってください。
ポルトガルの永住権取得にはゴールデンビザ5年の保有が条件
ポルトガルのゴールデンビザを5年間保有することで、永住権を申請できるようになります。
永住権の取得前に、ゴールデンビザの取得・保有という前段階があると
考えてください。
まずはポルトガルのゴールデンビザの取得・維持を計画的に進めていきましょう。
ポルトガルのゴールデンビザとは
ポルトガルのゴールデンビザ(黄金ビザ)とは、2年ごとに更新できる長期滞在ビザです。
継続して更新することでポルトガルで長期的に滞在できます。
中国やブラジル、トルコ、南アフリカなど様々な国の人々がゴールデンビザを
所有しています。今後も、ポルトガルのゴールデンビザの取得者は増えていくでしょう。
ゴールデンビザの特徴
ゴールデンビザを取得することで、現地に居住できます。年平均7日間、2年間で14日間滞在するのみでビザを維持できるので、1年の大半を日本で過ごすことも可能です。
申請者の両親、子ども(18歳未満、または18歳以上の全日制の学校に在学している)もゴールデンビザを取得できます。
ポルトガルでは12年間の義務教育が無料で、医療制度も充実しています。家族で海外へ移住したい場合にも、ポルトガルは最適な国です。
ゴールデンビザの取得条件
ポルトガルのゴールデンビザを取得するためには、下記の条件を満たす必要があります。
- 満18歳以上である
- 最低50万ユーロ以上に相当する不動産を所有して、維持している
※特定条件を満たす中古物件の場合は、35万ユーロ以上 - 健康状態が良好で、犯罪の経歴がない
- ビザ取得後、年平均7日間、2年間あたり合計14日間、ポルトガルでの滞在が必要
- 非EU加盟国家の国民(国籍保有者)である
- 個人用の健康保険を購入する
ポルトガルで購入した不動産に居住する義務はありません。このため、
購入した不動産を賃貸として貸し出すことが可能です。
またゴールデンビザの取得から5年が経過した後、永住権・市民権を取得すれば、購入した不動産を売却しても問題ありません。
※2022年1月の法改正によって、リスボン・ポルトなどの大都市、アルガルベなどの主要沿岸部の居住用不動産購入によるゴールデンビザ申請は行えない規定となっています。
その他の地域は、基本的に法改正の対象外となるため、引き続き居住用不動産として購入・申請可能です。
また2022年1月の法改正は、あくまでも「居住用不動産」を対象した規定変更になります。居住用以外の不動産は、引き続き購入可能です。
リスボンやポルトなどの大都市で不動産を購入してビザ申請したい場合は、居住用以外の不動産を購入するのが良いでしょう。
ポルトガルの永住権・ゴールデンビザに関するよくある質問
最後にポルトガルの永住権・ゴールデンビザに関するよくある質問について確認していきましょう。
ポルトガルの永住権・ゴールデンビザに関してよくある質問は下記の2つです。
- ポルトガルの永住権は失効することがありますか?
- ポルトガルの永住権取得は難しい?
ポルトガルの永住権は失効することがありますか?
ゴールデンビザの取得から5年後に永住権を申請して取得した場合、その後に失効することは基本的にありません。
ただし、ポルトガル国内で重大な犯罪を起こした場合は、司法の判断によって永住権が破棄される可能性もゼロではありません。
とはいえ、犯罪を起こさずに慎ましく暮らしていれば、永住権は突然なくなることはないのでご安心ください。
ポルトガルの永住権取得は難しい?
ポルトガルの永住権取得は、そこまで難しくありません。むしろ世界的に見ても、永住権の取得が容易な国のひとつといっても良いでしょう。
先の説明と重なりますが、ゴールデンビザを取得してから5年後に、永住権の申請が可能になります。申請が通れば永住権を取得できるので、
手続き的にも複雑でないです。
ヨーロッパの国で手軽に永住権を取得したい場合に、おすすめといえます。
まとめ
ポルトガルで永住権を取得するためには、ゴールデンビザを取得する必要があります。取得してから5年が経過した後に、申請できるようになります。
ゴールデンビザを取得するためには、条件で規定された国内不動産を購入して所有することが必須です。
リスボン・ポルトなどの大都市をはじめとした規制対象地域の不動産は、ゴールデンビザ申請で利用できないので注意してください。
本記事の内容を参考にしていただき、ポルトガルの永住権・ゴールデンビザについて理解を深めてもらえると幸いです。
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