不動産投資をすることで永住権の取得が可能なことで、有名なキプロス。
実際に移住をするとどうなるのか?
移住するにはどのように進めたら良いのか?
税制面での優遇はあるのか?
など様々な疑問があると思います。
また、近年、海外移住を検討されている方も大幅に増えています。
先行き不安な日本の経済状況などを考えても、
日本以外に生活拠点を持つことは非常に重要です。
今回は、キプロス移住に関する条件やメリット、そして法人設立・税金について徹底解説していきます。
[box class=”box29″ title=”簡単にまとめると”]
- 地中海性気候に属す年間を通じた温暖な気候に恵まれた国
- 穏やかな国民性とのんびりとした生活環境による治安の良さ
- 日本と比較して安い物価
- 法人設立による就労VISAの取得
- 法人税がEU内で最低水準の12.5%と低税率
- 比較的少額での投資額と短い期間での審査
- 税金面で移住を検討している人にはドバイがおすすめ
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キプロスとは
キプロスとは、トルコの南、東地中海上に位置する国です。
南北を隔てるグリーンラインと呼ばれる境界線があり、
ギリシャ系の南キプロスと、トルコ系の北キプロスに分断されています。
首都のニコシア(レフコシャ)は、そのグリーンラインに位置することから
2つの国に統治される世界で唯一の首都となっています。
歴史を感じることが出来る旧市街やヨーロッパ文化とイスラムの文化の混在されています。
時差は、日本より7時間(サマータイム時は6時間)遅れています。
公用語はギリシャ語、トルコ語ですが、第2公用語が英語となるため、
英語でのコミュニケーションが可能です。
日本から渡航する場合、直行便は就航していないため、
ヨーロッパの主要都市や中東を経由して行くのが一般的です。
その場合は、ヨーロッパであれば、フランクフルトやロンドン、アテネ、
中東であれば、ドバイやカタールを経由することになります。
フライトチケットは、安い時期であれば片道7万円ほどから、
繫忙期であれば片道15万円ほどで購入することができます。
フライト時間は、トランジットの回数や航空会社にもよりますが、
15時間以上かかります。
キプロス移住にはどんなメリットがあるの?
キプロス移住の最大のメリットと言えば、税制面が優れている点でしょう。
他にも、リゾート地として充実している点や、地理的な優位性や治安が良いこと、
医療や教育などの高い生活水準が確保されているなど素晴らしい点が沢山あります。
以下では、キプロス移住に関するメリットについて解説していきたいと思います。
安定した税制度
キプロスは、税制面で優れていると言えます。
まず、法人税については12.5%とヨーロッパ内でも、低い水準となっており、
個人や投資家、企業にとって魅力的な点の一つになっています。
その結果、国への外国直接投資を奨励し経済の多様化を実現させました。
個人所得税については、19,500ユーロまでは非課税となります。
19,501ユーロからは累進課税方式で、20%〜35%課税されます。
キプロスの不動産は、ヨーロッパの中でも安価であり、賃料も安いので、
個人所得税を非課税とすることは可能と言えます。
キャピタルゲイン税については、条件を満たした場合のみに20%の課税となります。
それは、キプロスでの不動産の売却及び
その資産を保有する非上場企業の株式の売却の利益となります。
また、相続税や固定資産税は課税していません。
不動産投資がしやすい
キプロスでは外国人でも不動産を購入することができます。
土地または建物に関わらず100%所有することが可能となっています。
そして、所有金額と期間の条件を満たすことで市民権を取得することが可能です。
また、必要投資額が他の国と比較し、少額で抑えられる点や、
手続きも順調に進めば最短で2〜3ヶ月で審査が完了します。
英語が通じること
冒頭でも述べた通り、キプロスの公用語はギリシャ語とトルコ語となります。
ですが、英語が第2公用語とされています。
英語さえ話すことができれば、言語面での不安はなく、
日々の生活で発生するコミュニケーションも問題ありません。
キプロスは元英国領であり、キプロス全体が観光地であることが理由です。
英国人移住者も多く、英語の留学先としてイギリス英語が学べるとして、
人気となっています。
充実した生活環境
キプロスは温暖な地中海性気候で一年を通して、晴天の日が多いです。
夏季は日照時間も長く、ビーチやレジャーなど外でのアクティビティを楽しめ、
冬季は日差しが強いので穏やかに過ごすことができます。
また、医療面も完備されています。
公立病院と私立病院があり保険制度に加入していれば、
公立病院で安価で医療サービスを受けることができます。
教育面も整っており、公立学校における義務教育は無料となっており、
一方で、私立のインターナショナルスクールもあります。
連邦教育制度を採用しており、全人口に占める高等教育の割合はヨーロッパで第1位です。
また、キプロス大学は国際的にも高く評価されており、
中国教育省からも認可されています。
治安の良さ
キプロスは治安の面で非常に優れています。
EU加盟国であるキプロスですが、周辺のヨーロッパの国々と比較しても、
治安が良いと言えるでしょう。
日本同様に銃の保持が禁止されているので、その点も安全であると言えます。
ただ、リゾート地として世界各国から旅行者がいるので、
最低限のスリや置引き対策は行い、貴重品の管理には気をつける必要があります。
旅行がしやすいこと
キプロスは、ヨーロッパとアジア、アフリカの3大陸を結んでおり、
地中海東部の重要な交通ハブとなっています。
その為、日本からの海外旅行と比較すれば、渡航先の選択肢が広がり、
特に欧州への旅行はキプロスからは容易に旅行ができるといえるでしょう。
旅行が好きな人には、キプロス移住は非常におすすめできます。
キプロス移住にはどんなデメリットがあるの?
キプロス移住には沢山のメリットが付随することが分かりました。
しかし、もちろんデメリットも存在します。
下記では、キプロス移住に関わるデメリットについて解説しています。
移住後に、欠点で悩まないようにするために、しっかり把握しておきましょう。
日本から離れている
ヨーロッパとアジア、アフリカへのアクセスは良いですが、
やはり日本へのアクセスは良くありません。
日本へ頻繁に行き来するとなると、直行便がないこともあり。
片道だけで15時間以上をかかりますので、時間も費用もかかってしまいます。
夏は非常に暑い
上記にて、キプロスは温暖な地中海性気候で一年を通して、
晴天の日が多いと説明しました。
特に夏季シーズンは40度以上に上昇します。
近年では、最高気温45℃が記録されていますので、
暑い環境が苦手な方は気をつける必要があります。
デジタル化の遅れ
日本も含め先進国では、近年は急激にデジタル化が進み便利になっています。
一方でキプロスは、政府関連の手続きはオンライン化が進んでおらず、
インターネットの接続やスピードも遅く、不安定と言われています。
特にオンラインで仕事をしたり、プライベートの時間を楽しむことが多い時代です。
年々少しずつは改善されているようですが、日本での環境に慣れてしまっている方は注意する必要があります。
現地での雇用機会が少ない
キプロスの主な産業は観光と農業が中心です。
また、海外からの輸入が多いので、雇用機会が少ないと言えます。
投資による移住ではなく、現地で就職を希望されている方ですと、
仕事の分野が限られてしまい、必然的に雇用機会も少なくなってしまいます。
キプロス移住の手順
先ほどはキプロス移住のメリット・デメリットに触れさせていただきました。
キプロス移住に興味が湧きましたでしょうか?
ここからは、そんなキプロス移住の、肝心な手順について解説していきます。
移住するつもりでいたのに、移住条件を満たせないということがないよう、
今のうちから移住条件・手順をしっかり理解しておきましょう。
起業・就職の準備
現地での法人設立及び移住希望の方であれば、法人設立できるエージェントを探す必要があります。
外国人でも法人を作れる点でキプロスは魅力的で、法人の所有者とその家族も就労ビザを取得できます。
手続きは以下の流れとなります。
- 会社名の承認及び会社の商号の予約。審査に2〜3日から1週間かかる場合があります。
- 会社の覚書および定款を含む提出書類の準備。
- キプロスの銀行に法人銀行口座の開設。
- 取締役および会社秘書を含む会社の役人を任命。
- 事業登録プロセスのために必要な書類をキプロスの企業当局へ提出。
- 各種税金、VAT、社会保障の登録。
- キプロスでの事業許可の取得。
- 上記が完了後し、企業の登録証明書の受け取り。
不動産投資による移住希望の方であれば、
現地に精通している不動産業者を選定する必要があります。
物件が見つかれば、不動産購入の契約やキプロスでの銀行口座の開設などを弁護士と進めることとなります。
ただし、以下の条件を満たしているか確認が必要です。
- 申請者が18歳以上かつ犯罪歴や、不法滞在歴がないこと
- キプロスにて30万ユーロ以上の不動産を購入すること
- 年間収入が3万ユーロ以上あること
- キプロスにて銀行口座を開設、最低3万ユーロで3年間定期預金を保持すること
現地での就職希望の方であれば、就職先を見つける必要があります。
知り合いの紹介やSNS、インターネット、現地の人材紹介会社で求人を探すのが主流です。
就職先が確保できた場合、就労VISAや労働許可(Work Permit)を取得します。
そして、キプロス渡航後から1週間以内に居住許可を申請します。
入国
日本人は、VISA無しでの入国が認められているので、
移住準備のための入国で、90日以内であれば問題ありません。
それ以上となる場合には、キプロス共和国名誉総領事館でビザの申請が必要となります。
また、長期滞在の場合は、外国人登録と滞在許可証の申請が必要となります。
キプロスでは入出国の際に入出国カードの記載は必要ありません。
物件探し
キプロス移住で頭を悩ませるのは、この物件探し。
約9,200㎢と四国と半分ほどの大きさですが、いくつかエリアがあります。
- ニコシア:キプロス島の中心部に位置する首都。政治や文化の中心地です。
- リマソル:キプロス南海岸。首都のニコシアに次ぐ2番目の都市。観光と貿易の中心であり、カジノもあります。住宅に利回りは一番高かった年もあります。
- ラルナカ:南東湾岸の港湾都市。国際空港があり、ビジネスの中心地。ショッピングセンターや娯楽施設等を有する。集合住宅から別荘まで、幅広い価格帯があり、外国人投資家人気。
- パフォス:首都のニコシアから約100キロ南西に位置する。キプロスで2番目に大きい国際空港がある。歴史遺産と自然環境に恵まれた都市で、リゾート地の中心。穏やかな生活を送りたい人が選ぶ都市。
実際に足を運んで内見することをおすすめいたします。
キプロス移住をおすすめできる人
キプロス移住は、どのような人に適しているのか、解説していきます。
以下に当てはまる人は、移住後の生活を楽しめる可能性が非常に高いです。
キプロス移住により、人生をより豊かにできるかもしれません。
投資をしたい人
キプロスでは、税金面で非常に良い環境が整っているため、
オフショア投資で有名な国(島)の一つです。
また、法人設立のプロセスも簡易的で短期的に完了します。
法人税は12.5%とヨーロッパで最も低い水準であったり、
海外不動産や株・債券、外国為替などの取引によって得られた利益に対してもキャピタルゲイン税も非課税です。
相続税や固定資産税は課税していません。
また、キプロスがEUとユーロ圏に属するという点においても有利であると言えるでしょう。
日本の暮らしが窮屈に感じている人
日本の暮らしが窮屈に感じている人には、キプロス移住はおすすめです。
キプロスは穏やかな国民性とのんびりとした生活環境でリゾート地として栄えています。
真に自由な暮らしがしてみたいという方には、キプロス移住を是非体験してみて頂きたいです。
移住先での生活費を抑えたい人
海外移住を考えた際、現地の物価は非常に気になることの一つです。
ヨーロッパや中東は物価が高いことから、生活費を圧迫してしまうことがしばしばあります。
しかし、キプロスでは上記の国と比較すると物価が安いです。
上記でお伝えした通り、不動産購入のハードルが低く、
食費や公共料金も安いです。
例えば、1.5リットルの水が約100円、レストランで食事した場合は、
1食約1,500円となります。
また、医療費や教育費も安く、質が高いです。
旅行が好きな人
キプロスもちろん魅力的な国です。
ヨーロッパからの観光客が多いことからも、ヨーロッパへのアクセスが良く、
また、アフリカへもアクセスがしやすいです。
日本からはアクセスが良くなかったヨーロッパやアフリカですが、
キプロス居住者であれば可能になります。
旅行が好きで、非日常感で刺激を求めたいという人にはキプロス移住は非常におすすめです。
英語が話せる人
キプロスの公用語である英語がある程度話せると、
キプロス移住はグッと容易になるでしょう。
英検だと準2級レベル、TOIECであれば400点が目安です。
もし、キプロス移住を検討していて、英語に自信がないという人には、
まずは英単語帳から始めてみることをおすすめします。
キプロス移住をおすすめできない人
キプロス移住に限った話ではなく、海外移住に、リスクはつきものです。
以下では、キプロス移住を、おすすめできないかもしれない人を紹介させて頂きます。
せっかく移住を果たしたのに、
「聞いていた話と違う」なんてことにならないように、しっかり確認しておきましょう。
日本に頻繁に帰らなくてはいけない人
日本に頻繫に帰る予定のある人には、キプロス移住はおすすめできません。
なぜなら、キプロスは日本から約9,000kmも離れており、
帰国には乗換回数乗換地によりや最低15時間以上はかかってしまうからです。
また、航空券も片道7万越えと決して安く無いため、頻繁に帰るのは現実的ではありません。
日本に帰りやすくて、おすすめな海外移住先だと、台湾やシンガポールがおすすめです。
現地雇用を考えている人
現地での生活費が安いことはメリットですが、
キプロスでの雇用賃金が低いことに比例します。
雇用先にて食費手当や家賃手当がある場合には良いですが、
ない場合には、給与から節約して生活する必要があります。
例えば、ホテルのレセプションであれば月収700ユーロと言われています。
現地での雇用機会が少ないこともあり、現地雇用で移住を考える場合には、
注意が必要です。
キプロス移住に関するQ&A
初めての海外移住。
ましてや日本から遠く離れたキプロスとなれば、不安を抱くのも当然です。
以下では、私が実際にキプロスを検討した際に、
疑問に感じた部分をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
キプロス移住にかかる費用はどのくらいですか?
被雇用者の場合
基本的に被雇用者の場合、労働許可取得費用は雇用主持ちとなり、
法律でも雇用主が非雇用者に対して、一部であっても費用の要求は禁じられています。
その為、非常にお得に移住できると言えるでしょう。
結論、雇用条件に左右されますが、航空券(片道10万円)と住宅確保前のホテル代(1日1万円×日数のみ)でも移住が可能です。
事業主の場合
法人設立費用に最低30万円以上かかり、銀行開設の際の頭金などが発生します。
さらにそこから、年ごとに会社更新料がかかってきます。
南北で紛争状態ですが大丈夫でしょうか?
国内は南北で分断されている状況ですが、行き来は可能です。
また、近年は衝突もなく、「世界で最も安全な戦争」など表現されています。
不思議な側面を持つリゾート地ですが、治安は良いので十二分に警戒する必要はないでしょう。
ただ、日本をはじめ多くの国は北キプロスを独立国家として承認していません。
そのため、北キプロスにいく際はトラブルに遭わないように注意する必要がある。
食事面では不自由ないですか?
キプロス料理は、世界三大料理と言われるトルコ料理と、
無形文化遺産のギリシャ料理の影響を受けた地中海料理で日本人の口に合います。
また、観光国でもあるため、世界各国のレストランもありますので、
食事の面では不自由ないと言えるでしょう。
【まとめ】キプロスのメリットや条件
上記にもある通り、不動産投資のしやすさや税制面からキプロスへの移住は、
非常に魅力的であると言えます。
充実している生活環境や比較的安い物価は、他の国では類を見ないといえるでしょう。
外国人でも法人を作れる点でキプロスは魅力的で、法人の所有者とその家族も就労ビザを取得できます。
ただし、節税目的で海外移住を考えている方は、ドバイ移住をおすすめいたします。
なぜなら、キプロスの場合、個人所得税は、累進課税制をとっており、
一定金額以上となれば、課税されてしまいます。
また、法人税もヨーロッパと比較すれば低水準ですが、
ドバイでは、一部の業種を除き一切課税されません。
また、キプロスよりも町として栄えているため東京と生活水準を変えずに生活ができます。
当サイトでもドバイ移住についての記事をまとめています。
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